男子生徒に襲われかけた新米教師を助けたのは…ぶっきらぼうな言動に垣間見える甘い告白 (ページ 4)
「まさか、喧嘩?」
「生活指導でもする気?」
心外そうな声に、思わず笑った。
弾みで涙がこぼれた。
「ごめん、ほっとして…ありがとう」
緊張の糸が一気に切れた。
デスクチェアに座ったまま、顔を覆って情けなく泣く。
ふとその手を取られて、代わりに唇に温かいものが触れた。
呆然とする私の目の前で、梶くんが楽しそうに笑っていた。
「ほんと、隙だらけだよね」
ぽかんとしすぎて、涙も引っ込んでしまう。
私の驚きようがおかしかったのか、彼はさらに笑うともう一度キスし、にやりとした。
「先生、処女だろ」
「!」
つかまれた手を引っ込めようとすると、びっくりするほどの力で阻まれる。
目線を合わせるように、梶くんが腰を落とした。
「ならなおさら怖かったよね、昨日」
「もう忘れるから」
「手伝うよ」
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