男子生徒に襲われかけた新米教師を助けたのは…ぶっきらぼうな言動に垣間見える甘い告白 (ページ 3)

彼らだって、一時の悪ふざけが過ぎただけ。

あえてそう楽観していた。

──撮られてた。

「隙、ありすぎるんじゃないの、先生」

呆れたように言って、梶くんは先に行ってしまった。

あの姿を、誰かに見られる。

そう思うと、人の視線が震えるほど怖かった。

怯えながら教壇に立ち、夕方には疲れ果てていた。

「…これ?」

「あいつらの、全員分」

教師も生徒もほとんど下校した頃、がらんとした国語科の職員室に、梶くんが現れた。

4台の携帯電話を持って。

ぽかんとする私に、にこっと笑ってみせると、窓際の水槽に次々放り込む。

「ちょ」

「一晩沈めときゃ復旧不可能だろ。まだ流出させる前だったよ、あいつらもボコボコ、一安心だね」

振り返った口元に、傷を見つけた。

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