理性も倫理も世間体も吹き飛ばし私をふらちにした意地悪な男 (ページ 5)

——

「ぁぁぁんっ」

浩司さんの指がゆっくりと入ってきた。

「また、もう、こんなだったとはね・・・ごめんな」

言葉とは裏腹に、笑っている。

「千穂は欲張りだな。まだ、ほしいのか?」

「・・・ぁん ほしい・・・の」

くちゅくちゅくちゅくちゅ、ぴん。

かき混ぜ、クリトリスを優しくはね、またかき混ぜ。

「ぁぁぁぁぁんっ」

「千穂?ちゃんと口をききなさい」

「・・・浩司、さん、いつ、も、いじ、わる、で、キラ、イ・・・ぁ」

「ふーん、千穂、意地悪な男、嫌いなんだ?」

「・・・すき、だい、すき」

「矛盾してるぞ。千穂は・・・不埒だから仕方ないのかな」

ふ、ら、ち。

言いながら彼の唇が近づく。

私は半開きの口のまま、夢中で彼の舌を吸う。

唾液だらけで熱いそれらが絡みあい続けると、だんだん、互いの区別すら、つかなくなる。

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