理性も倫理も世間体も吹き飛ばし私をふらちにした意地悪な男 (ページ 2)

「千穂。立ちなさい。脱ぎなさい」

てきぱき、は恥ずかしいので、彼に背中を向け、淡々と脱いでゆこうとする。

「おいおい、色気のない脱ぎ方だな・・・」

いつの間にか、浩司さんの手のひらは私の胸にあてられていた。

「・・・んっ」

ゆっくり、ゆっくり、手のひらが胸の上をすべる。

「ほら、脱ぎなさい」

「浩司さん、手が、、、ジャマ、、、」

「それは悪かった」

手のひらをどけながら、私をくるりと回した。

目の前に、彼の目がある。

「・・・何の恥辱プレイよ?」

「恥辱?難しい言葉を知ってるんだな。・・・ほら?」

じっと見つめる浩司さんの前で、脱いでゆく。

それだけで私はすでに、じゅん、と熱くなっている。

生まれたままの姿を、上から下まで見つめられた。

浩司さんは、ひとさし指で私の額をつつき、目を覗きこみながら、鼻、唇、顎、首、胸の真ん中、と指でなぞった。

茂みまで。

そしてまた逆の順番で、額まで。

ゆっくりと。

「恥ずかしい、よ・・・」

「ん?・・・理性、ちゃんとあるじゃないか」

たまらず抱きつき、唇を求めた。

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