困っていたはずなのに…いつしか触られたいと望んでしまった痴漢の犯人は!? (ページ 2)

すると相手も理解したかのように、撫でる手を少し激しくする。

(ぁん、恥ずかしい……でも、もっと……もっと犯されたい)

相手を刺激するようにお尻を振る。

周りに気づかれないように、そっと……。

ふと窓越しに映る自分を見た。

お尻を触られ、えっちな妄想をしている自分が映る。

その後ろに触っているであろう人物も見えた。そこで、私は衝撃を受けた。

そこに映るのはスーツを着て私が勤める会社のバッチをした隣の部署で働く先輩社員だった。

(ど、どうして今まで気づかなかったの……古野先輩が痴漢なんて)

古野先輩はいつも爽やかで出来る大人の代表……だと思っていたのに。

そんな衝撃の事実を知ったところで、電車はホームについてしまった。

ぼーっとしたままホームに降り立つ。

既に先輩の姿は見当たらなかった。

そして私に考えが浮かんでしまったのだ。

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