二人だけの時間が流れる海の家―思い切って重ねた唇から始まる夏の記憶 (ページ 3)
二階のすだれの陰になっている席で、キスを交わす。
今度は舌を絡めるキス。
「んんっ…ぁ…」
「千星ちゃん、そんなえっちな声も出せるんだね」
「ぅ…利人さんのキスが、やらしいから…」
「やらしいから、なに?」
「ふぁ…ぁ、気持ちよく、なっちゃう」
キスをしただけなのに、わたしの内側からは蜜が溢れていた。
「ほら、脚、開いて」
わたしをテーブルにのせて、利人さんが意地悪を言う。
「…やだ」
「水着、見せてくれるんじゃなかったの?」
利人さんはラベンダーカラーの花柄水着をじっと見つめた。
「そうだけど…」
「見せて」
掠れた声に体が勝手に反応する。
磁石にでも引っ張られるように両膝が離れていった。
「色、変わってるよ」
М字に開いた脚の真ん中、ちょうど、蜜口のあたりを利人さんの指がなぞる。
「いや…見ちゃ、だめ…」
「どうして?可愛いのに」
「恥ずかしっ…ぁああ…」
ちゅっと音を立てて、淫核にキスが降った。
何度もキスをされて、がくがくと震える。
だけど、利人さんは焦らすように、そこから離れた。
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