無愛想で腹が立つ先輩の心中を目の当たりにして…甘くイジワルに愛される (ページ 2)
「明日の打ち合わせの資料なんですけど…。」
「…。」
だけど、そんな気持ちも長谷川さんには伝わっていないのだ。
伝えられない私が力不足なんだけど、どうしてだろう、なんだか腹が立ってしまう。
「あの…あの!!」
「何?」
何って、だから、明日の資料だってば!
「あ、えっと、明日の資料のことで!」
「飯いくぞ。」
え?
え、ちょっと待って、ちょっとまって。
長谷川さん?
貴方、私の話、きいてくれたんじゃないの?
飯って…そんな話、1ミクロンもしてないですけど。
「ほら。」
「え…。」
「なにが食べたいか言えよ。」
「えー…。」
「早く!」
「あ、すみません…!えっと…、長谷川さんが好きなものならなんでも。」
そんな急に言われても、思いつかないもん…
とりあえずの回答をならべて、
あたふたしていると長谷川さんが口を開けた。
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