無愛想で腹が立つ先輩の心中を目の当たりにして…甘くイジワルに愛される (ページ 14)
「そうだ。春野、明日の打ち合わせ、どこでやるかわかってるか?」
え、今、その話するの…?
本当、わかんないこの人!
「はい…?本社の7階の会議室ですよね。」
「違うよ。」
「え…。」
「変更になったの知らないのか?」
「…すみません。」
「先方に連絡は?」
「…まだです」
「いますぐ、電話しろ。」
「今ですか?」
「当たり前だろ。打ち合わせは明日だ。」
なんなの?!
いや、そりゃ私が悪いよ。
でも、そんなの聞いてないし。
っていうか、第一、今それ言う?
雰囲気とかないわけ?
長谷川さんってやっぱりわかんない!!
プルルルルプルルルル…
私はしぶしぶ電話をかけた。
あぁ、腹立つ!
「もしもし、お世話になっております。春野です。えっとですね…ひゃっ!」
嘘でしょ…。
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