クールな後輩を乱したくて仕掛けた大人の駆け引きに翻弄されるのは― (ページ 7)
「俺も、いつもと違う南主任のこと眺めるのが好きで介抱役買ってたんです。おあいこですね。明らかに、主任の方がエロいですけど」
「そんなこと……。ふぅん、あ……っ」
成宮は雑談のついでのように近づいて、私の中に熱く滾った欲望を押し込めてきた。
反射的に逃げようとする私の腰を強く抱き、深く深く身体を重ねる。
「い――っ」
「もっと聞かせて、南主任の声」
「ずる……い。成宮の声も聞きたい。ふあ、……あああんっ」
そんな冷静な声じゃなくて。
もっと熱くて、もっと淫らな。
獣じみた声が聞いてみたいよ。
けれど、そんなの言葉にして強請る必要なかったんだ。
ピストン運動を繰り返していくうちに、成宮の呼吸が乱れてくる。
そうして、私の喘ぎ声に重ねて成宮も時折淫らな声を聞かせてくれた。
職場では決して口にしないだろう、特別に熱く魅力的な声。
この、草食動物を装っていた男が、こんな精力的な面をもっていたことに驚く。
長い時間をかけてほぐされ、導かれる体位は、どれも、試したことのないものばかりで私の奥のまだ未開発の性感帯まで彼が開発していくようだった。
卑猥な音をたてながら、心行くまで互いの身体を貪り続ける。
そうして、互いの普段は耳にしないような特別な声に、ますます身体が熱くなって、それに煽られるようにさらに深く絡み合い、ついに二人で高みに達した。
「はぁん、いくいく……。ああん、もうダメぇーっ」
「俺も……、限界……っ」
それは、今まで味わったことのないような、深くて熱い絶頂だった。
痺れるような甘い余韻を堪能しながら、私たちは何度も熱いキスを交わしたのだった。
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