女性社員憧れの彼の目に感じた濡れるような色欲に震える

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女性社員憧れの彼の目に感じた濡れるような色欲に震える (ページ 1)

「あ、あの……」

上擦った私の声に、荒川さんは振り向いて微笑を返す。

バスローブからのぞく胸板は妖艶で、私は思わず下を向いた。

取引先の社員さんとして時々職場に顔を出す荒川さんは、落ち着いた大人の雰囲気と紳士的な物腰で職場の女性陣には大人気の男性だった。

かく言う私も密かに慕い続けていた一人だったけれど、まさかこの恋が実るなんて考えたことはなかった。

それなのに、荒川さんの方からお付き合いを申し込まれたのが少し前のこと。

そして今、高級なホテルの一室で揃いのバスローブに身を包んでいるなんて、まさに夢みたいだ。

「耳、真っ赤ですね」

「ひゃっ!」

いつの間にかベッドの縁から腰をあげた荒川さんが、私の頬にかかっていた髪を耳にかける。

撫でるようにそっと耳に触れる指先にびくりと反応してしまい、ますます赤くなっているであろう私に荒川さんがくすりと笑いかけた。

「可愛いです、茜さん」

そんな風に言われた私は返答する余裕もなく、ただただ俯くばかり。

何か返事をと焦っている間もなく、男らしくごつごつした手に腕を掴まれた。

引かれた腕に誘われるままに顔を上げると、目を細めた荒川さんと視線が絡まる。

普段の大人な姿の中に濡れるような色欲を感じてしまって、私は震えながら目を閉じた。

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