アダルトグッズで恋人に苛められてしまった私は……

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アダルトグッズで恋人に苛められてしまった私は…… (ページ 1)

ごろ寝をしていたゆみの元に、配送業者の手で白く小さな箱が届いた。

 中身は確認するまでもない。

 ゆみがインターネットのアダルトグッズ専用サイトで購入をした、いわゆる大人の玩具だ。

 ゆみはアニメ作品や漫画、更にはアダルト作品をよく見ており、昔からそういった類の物には興味があった。

 道具を使われたAV女優や女性キャラクターが快感を得て、悦に浸る様を自分でも試してみたくなったのだ。

「本当に気持ちいいのかな、これ」

 そう思いながらも、段ボール箱をリビングのテーブルに置いた。しかし、それが運の尽き。命取りだったのだろう。

 再び睡魔に襲われ、ソファーに横になるとゆみはそのまま眠りについてしまった。

 この時の彼女はまだ、自身の手で箱を開封しないまま、玩具を使われることになるとは想像もしていなかった――。

「……ゆみ、こんなのに興味があったの?」

 次に目を覚ました時、年上の恋人、かけるが怪しげにゆみの顔を覗き込んでいた。

 彼はゆみが購入をしていたピンク色のローターと電マを持っている。

 そして箱の中には、女性ウケしやすいようにいやらしさのない可愛らしいデザインのディルド、バイブが残されているはずだ。

 一般的にAVや官能小説で用いられている玩具を一通り選んではみた。

 だが、こうも人の手に容易く渡ってしまうと不安というのだろうか、自分で使おうとしていた以上の緊張感に襲われてしまう。

「俺とのセックスじゃ満足できなかった?」

「違うの。そういうんじゃなくて、昔から興味があって……つい」

 笑顔で問いかけてくる、かけるの威圧感に戸惑いを隠しきれなかった。

 怒りや嘆きといった感情の表われではない。

 彼の瞳は明らかに現状を面白がり、ゆみを言葉で責め立てていく。

「今回は新しいプレイに挑戦してみよっか。ただのセックスじゃ満足できないゆみのために、ね?」

 ゆみの頭の中には、今までに見たAVの王道な玩具プレイが再生される。

 セクシー女優が無機質なアダルトグッズで体を責められ続ける映像だ。

 まるで体全身が性感帯になってしまったかのように敏感になったセクシー女優の姿が、ゆみの目には焼き付いていた。

「玩具で弄られる想像しちゃった? もう濡れちゃった? ホントスケベなんだから、ゆみは」

「やっ、ちがっ……」

「違わないでしょ、必死に足を閉じなくても分かってるから。ほら、始めるよ」

 かけるはローターを持ったままゆみの上着に手を忍び込ませた。

 何の刺激も与えられていない乳首にローターを近付け、おもむろにスイッチを押されてしまう。

 途端に振動を開始したそれに乳首を刺激され、ゆみの中には少しずつ淫らな感情が生まれ始めた。

 しかしゆみは懸命に唇を噛んだ。

 このままではかけるの思い通りになってしまう。

 玩具によって与えられる愛撫に体を震わせ、快楽に身を投じ、彼の男根さえも求めだすのだろう。

「声、我慢しないでいいのに。あ、でも我慢し続けるなんてゆみには無理か、どうせすぐに堕ちちゃうもんね」

「…ぅ、っ……ぁ、っ…ン――」

「ほらみろ。もう気持ちいいんでしょ?」

 気持ちのいい場所にローターを押し付けられ、ゆみは喘ぎ声を漏らした。

 ゆみの体を知り尽くしたかけるの指先は、玩具越しでも確実にいい部分ばかりを責めてくる。

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