かじった途端、気温が高いもんだから、すぐに溶け出したアイスが手まで伝ってくる。
元が私の手ついたアイスを舐めた。
「たれてるよー」
そう言って、私の指までしゃぶり始めた。
私は壁に寄りかかった。
「ちょっと、元!」
「どうせ暑いんだから、いいでしょ?」
私はアイスを手に持ったままで、手首を掴まれて、アイスと指を交互に舐められている。
ひんやりと冷たいけど、ねっとりとした感覚にゾクゾクする。
そして、腰を抱き寄せられて、耳元で囁かれる。
アイスはもう元に全部食べられてしまった。
「愛も食べたいな」
「んっ」
もう、拒否なんてできない。
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