かっこよく成長していた親友の弟に告白され、愛のこもった愛撫に喘いでしまう私
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かっこよく成長していた親友の弟に告白され、愛のこもった愛撫に喘いでしまう私 (ページ 1)
「いい男ってどこにいるのよー!」
「あんたは理想が高すぎるの」
「そんなことない!ただ身長が高くて、細マッチョで、かわいい笑顔で、足が長い男の人が好きなだけだもん」
「それが理想が高いって言ってるの」
「親友なのに冷たい!」
トントン、とノックの音がして、ドアが開いた。
「姉ちゃん、晴香さんが来てるって?」
「おお、龍太郎。あんたも晴香になんか言ってやってよ」
ドアを開けて入ってきたのは、私の理想そのものの男性だった。私はぽかんと口を開けた。
「おひさしぶりです、晴香さん。今日、会えるなんて思ってなかった」
「誰ですか?」
「龍太郎です。もしかして、忘れちゃった?」
「うそ、龍太郎君!?あんなに小さかったのに……。どうしてこんなに大きくなっちゃったの?」
「大きくなったらダメでしたか?」
しゅんとした龍太郎君を励まそうと、私はあわてて否定する。
「ぜんぜんダメじゃない!そうだ、今、何してるの?」
「イギリスで日本語教師をしてます。ビザの関係で帰って来てたんだけど、まさか晴香さんに会えるなんて」
「あー、なんかおなかすいたな。姉ちゃんはおやつを買いに行くよ。龍太郎、晴香のお守りよろしく」
「うん、わかった。ゆっくりしてきて」
「お守りって……。私、子供じゃないから、一人で平気だよ」
姉を見送った後、こちらを振り返った龍太郎君は、眉尻が下がった悲し気な表情をしていた。
「俺がいたら、邪魔ですか?」
「そんなことないよ!ずっといてほしい」
龍太郎君の顔が赤くなった。
小さな頃から赤面症で、私の前でも真っ赤になることが多かったけど、まだ治っていなかったんだな。
親友の弟だけど、よく一緒に遊んでいて、自分にとっても弟みたいな存在だった。
かっこよくなっちゃって知らない人みたいと思ったけど、やっぱり龍太郎君は龍太郎君だ。
「晴香さん、俺とずっといたいって、本心?」
「うん。だって昔から龍太郎君のこと好きだから」
「えっ!晴香さん、それって……」
「私、一人っ子だから、龍太郎君が本当の弟みたいで」
龍太郎君はなぜか唇を噛んで下を向いた。
「龍太郎君?」
「晴香さんにとっては弟かもしれない。けど、俺にとって晴香さんは姉じゃない」
「え?」
「晴香さん。俺のことを男として見ることはできない?俺、絶対に晴香さんを幸せにするから」
「えっ?龍太郎君?突然どうしたの?」
「突然じゃないよ。俺は昔から晴香さんのことが好きだった。俺の初恋の人だし、きっとずっと、俺は晴香さんだけが好きだよ」
まさか、あの小さかった龍太郎君がそんなことを考えていたなんて。
しかも、今も、未来も、私だけを思っているなんて……。
「そんな、私なんかじゃ、龍太郎君にはふさわしくないよ」
「なんで?俺は晴香さんに見合う男になるために頑張ってきたんだよ」
「龍太郎君……」
突然、龍太郎君が私に抱きついた。
「きゃ!」
「好きだ、晴香さん!」
唇に熱いものが押しつけられる。
キスをされたんだと気づいた時には私は床に押し倒されていた。
「俺を男として見てよ。俺が晴香さんを幸せにできる世界で一人だけの男だよ」
それは私が夢見ていたプロポーズの言葉だった。
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