初体験もまだのお嬢様。親の監視から逃れたくなった彼女は、マッチングアプリで… (ページ 3)
永遠に続いてほしいと思っていても、いつかは終わりが来てしまう。
お腹の底から熱いものが込み上げて、私はぎゅっと彼に抱きついた。
「湊さんっ、湊さんっ、あっ、私、もうっ…!」
「俺も…!」
「あっ、あんっ、あああああっ!!」
「うっ…」
私が果てるのと同時に、彼も私の中で果てた。
ゆっくりと、彼が私の中からペニスを抜く。
彼は私の隣にどさっと横たわると、私の額にそっとキスをしてくれた。
「気持ちよかった」
「私も」
彼は満足そうに微笑むと、瞼を閉じてすやすやと眠ってしまった。
まるで子どもみたいな無垢な寝顔。
それを見つめているうちに、私もうとうとしてきて、いつの間にか眠ってしまった。
翌朝、彼はいなくなっていた。
ホテル代と、「昨夜はありがとう」というメモだけを机の上に残して。
私は生まれて初めて朝帰りをして、父にめちゃくちゃ叱られたけれど、正直何とも思わなかった。
そんなことより、一人暮らしの準備を始めることで頭はいっぱい。
刺激的な初体験を経た今、これからもっといろんなことを経験してみたいってわくわくしている。
今なら、なんだってできる気がした。
まるで生まれ変わったみたい。
新しい生活に想いを馳せながら、私は湊さんとの昨夜の出来事を何度も何度も思い返した。
彼に会うことは、きっともうないだろう。
あれは綺麗で幸せな思い出として、永遠に私の中に残るのだろう。
そう、思っていたけれど…。
その数ヶ月後、ひょんなことから彼と再会することになるのは、また別の話。
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