ナンパしてきた男は、なんと学生時代の憧れの先輩!?二人でデートの後は…

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ナンパしてきた男は、なんと学生時代の憧れの先輩!?二人でデートの後は… (ページ 1)

「君可愛いね!ねえ、俺とお茶しない?」

「え…」

ぶらぶらと一人で街を歩いていると、突然話しかけられた。

典型的なナンパだ。

いつもなら断るところだけれど、気づいたら頷いていた。

だってその人、あたしが昔憧れていた先輩だったから。

「俺、陽太。君は?」

「あ…由奈」

「由奈ちゃんか。ふうん、可愛い名前だね」

向こうは気づいていない。

いや、気づくわけないか。

学生時代、あたしはバスケ部のエースだった陽太先輩を、ただ遠くから眺めている大勢の後輩の一人だった。

イケメンで背が高くてスポーツ万能で、そんな先輩は皆の憧れの的。

まさか大人になって、そんな憧れの人からナンパされるなんて思ってもいなかった。

これは夢か?

学生時代のあたしが知ったらどう思うんだろう?

「何でも好きなの頼んでいいよ~。ケーキは好き?」

「は、はい、せんぱ…いえ、陽太、さん」

憧れの陽太先輩と、大人になってカフェでデートできるなんて。

ただ、ちょっと違和感はあった。

大人になってもこれだけカッコイイ先輩が、どうしてわざわざナンパなんてしてるのか。

むしろされる側でしょ、て思う。

それに、先輩はチャラついた人じゃなくてもっと硬派な人だった。

バスケと勉強にいつも一生懸命だったから、彼女も全然作らないような人で…。

そんな人が、ナンパをするようには思えない。

「どうかした?」

「あ、いえ、なんでもないです…。とっても美味しいです、このケーキ」

あたしは慌てて作り笑顔を浮かべて、ケーキを喉に押し込んだ。

そしてその数時間後、あたしと陽太先輩はラブホテルに来ていた。

あたしは先にシャワーを浴びて、今はバスローブ姿で先輩のシャワーを待っている。

「どうしようどうしよう…流されるままにこんなことに…!」

いくら憧れの相手でも、出会ったその日にエッチするなんて、倫理的に間違っているような気がする。

でも、このまま陽太先輩と何もなくお別れっていうのも寂しすぎる…。

「お待たせ」

ガチャ、とドアが開いて、バスローブ姿の先輩が顔を出した。

か、かっこいい…!!

まだちょっと濡れた髪とかバスローブとか、もう色気がすごくてくらくらする。

「あ、あの、えっと、その…」

「可愛い反応だな。まさか初めてじゃないよね?」

「違います、けど…。あの、陽太さんは、どうして、その、こういうの…」

「可愛い子とエッチしたいって、普通の感覚だと思うけど?」

陽太先輩は、不思議そうに首を傾げ、あたしをベッドに押し倒した。

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