内緒で趣味のコスプレを楽しんでいたら、イベントでうっかり彼氏に遭遇しちゃって…!?
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内緒で趣味のコスプレを楽しんでいたら、イベントでうっかり彼氏に遭遇しちゃって…!? (ページ 1)
「ふうか?」
「…っ、幸弥…!?」
驚きに目が自然と見開かれる。
私達が今居るのは、都心から少し離れた郊外のショッピング施設。
休日ということもあって、家族連れの人達が多い。
その上、今日はあるイベントが行われていて、施設内や併設されている広場は人でごった返している。
そんな賑やかな場所で私と彼は、ばったりと遭遇してしまったのだった。
ただ彼氏と休日にショッピング施設で偶然会ったというだけなら、全く問題はない。
だけど、今日の私は普段とは少し違う。
具体的にいうならば、今日の私は私であって、私ではなく…今流行りのキャラクターの衣装を身に纏っている。
つまり私は、趣味のコスプレを楽しんでいる現場を彼氏に目撃されてしまったのである。
*****
「ほら、ちゃんとポーズ取れよ」
「幸弥…辞めようよ、こんな…恥ずかしいよ」
あれから1週間が経った週末。私は彼の家であの日と同じ衣装を身に纏い、壁際に立たされている。
そして、俯き恥ずかしがる私の向かいには、スマホでビデオ撮影している彼氏、幸弥の姿がある。
「この間は、あんなに楽しそうにポーズとって、人に撮られてたじゃん」
そう言う幸弥の口調は少し棘があるように思う。
この間というのは、勿論イベントの日の事で、カメラ撮影をしている人に声を掛けられ、写真を撮ってもらっていた時の事を言っているのだろう。
あれも見られていたと思うと余計に恥ずかしくなってしまう。
「…っ、幸弥…隠してたのは悪かったけど…でも…その…」
いつかちゃんと話そうと思ってた、と言葉を続けようとした唇は彼の荒っぽいキスで掻き消されてしまった。
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