子犬系男子がベッドで豹変。一度の絶頂では許してくれない彼は、私を舐めまわし快感を与え続ける。
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子犬系男子がベッドで豹変。一度の絶頂では許してくれない彼は、私を舐めまわし快感を与え続ける。 (ページ 1)
希美には月に二回ほど仕事帰りに一人で行くバーがある。
そこはマスターの作るパスタが美味しくて、お酒を楽しむのではなく夜ご飯を食べに行くという感覚だ。
そこで居合わせた、一人で美味しそうにビールとポテトサラダを食べる男の子と少し前から会話をするようになった。
あさとくん、三十五歳。とても三十代には見えず、思わず可愛いと表現したくなる子犬系のルックス。話をしていると時々三重弁がぽろっと出る。
そんなふんわり癒しオーラが効果的なのか、すっかり希美はあさとに心を許し、わりとプライベートな事情まで喋っていた。
「あさとくん、モテるでしょ」
「普通だよ」
三年前に彼と自然消滅になって以来、希美はすっかり男性との絡みがない。もう四十代も半ば過ぎだし、このまま女性でなくなるのかもしれないと、ふと思うこともある。
「希美さんは年下と付き合ったことあるの?」
「あるよ、あさとくんは年上の女性と付き合ったことは?」
「ないなー」
「だよね」
その時は、まさか自分たちがそうなるとは思ってもいない。バーで楽しくお酒を飲む気の合う異性の友人。それで十分だったのだ。
*****
ある日、希美は朝から仕事のトラブル続きでくたくたに疲れていた。
家に帰ればいいのに、料理も面倒だしお酒も恋しい。そのままバーに寄り道をする。
「希美さん、なんか疲れてる?」
あさとがいつものカウンターの席でビールを飲んでいた。
「あー、あさとくん!会えて嬉しい、あさとくんを見たら癒されるわ」
希美の本心だ。表情を見て、希美の心情を気遣ってくれるあさとの存在が、こんな夜は素直に嬉しい。
パスタを食べながら、あさとに愚痴をこぼす。
「だからね、ほんとに今日は疲れちゃって。あさとくんに全身マッサージでもしてもらいたい気分」
「するよ。喜んで」
「ふふっ、ここでマッサージできたら最高なのにね」
「どっか行く?」
「そうね、ホテルでも行こうか」
笑いながらいつものように希美が冗談で返すと、あさとは笑ってはいなかった。
「行こう。今から」
「え?マッサージしてくれるの?」
「うん、それでは我慢できやんと思うけど」
その表情はいつもの子犬系の彼ではなく、どこか雄の匂いを撒き散らしていた。断る理由は何もない。
希美はあさとの提案を受け入れた。
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