パート先で出会った15歳年下の童貞大学生と禁断・性の個人レッスン! (ページ 2)

 自己紹介を簡単に済ませる。あかりはアルバイトと円滑に仕事を進めるために、下の名前で呼ぶことが多かった。

「ねぇ、下の名前はなんて言うの?」

「洸史郎です」

「じゃあ洸史郎君と呼ばせてもらうね。ちなみに私のことは、あかりさんでいいから」

 洸史郎はまだ始めて3回しか入っていないらしいが、仕事ぶりは真面目で、言われたことを要領よくこなしていた。

 質問があれば必ずあかりに聞いてくるし、大学の専攻が外国語学科で海外の話題も豊富で、バイト後の洸史郎のファッションもあかりは好きだった。
 
 こうして、2人のシフトが被ることが多かったこともあり、あかりは洸史郎と一緒のシフトの日が楽しみになっていた。年齢も性別も関係なく、人として洸史郎が好きだった。

 洸史郎が働き始めて半年が過ぎ、世間話だけでなく、お互いのプライベートな部分も少しずつさらけ出すようになっていた。あかりが姉御肌気質で、洸史郎が子犬系男子だからだろうか。仕事が終わって2人でコンビニに行くこともあったり、2人で本屋に寄ることもあった。

 洸史郎もあかりと一緒だと楽しいようで、わざわざお喋りするためだけに待ってくれていたり、ドキッとする視線を投げかけることもある。もしかしたら、他人から見たら年の差カップルに見えるかも?とつまらないことを思ったこともあった。

 その日、2人は駅まで一緒に歩いていた。あかりはスーパーに寄りたかったし、洸史郎はバイクの調子が悪くバスで帰るためだ。

 お店を出ると、私服姿の洸史郎の雰囲気はやはり違って見える。今日は特に黒のタートルネックが小顔を引き立てていて、その横顔は本当に美少年だとあかりは思った。

 そして、今までなんとなく聞き損ねていた質問を投げかけた。

「ねえ、洸史郎君は彼女はいないの?」

「はい、今はいません。多分できません。僕、コミュ障なんで女の子に退屈だと言われるんで」

「うそだ!私とこんなに喋ってるのに?」

 思わず笑ってしまったあかりに、洸史郎がボソッとつぶやいた。

「あかりさんは優しいし、喋りやすいし、素敵だし」

「ほらね、お世辞もうまいでしょ。大丈夫!すぐに彼女なんて出来るわよ」

「でも僕、童貞だから」

「えっ?」

 あかりは思わず洸史郎に聞き返す。

「ど、童貞?」

「はい、チェリーなんです」

 今さら下ネタなんて何とも思わないが、こんなことを赤の他人に言える時代になったのかとあかりは驚く。

 ところが、顔を少し赤くする洸史郎を見て、なぜか目の前の青年を抱きしめたい衝動がこみ上げた。
 
 もちろん、そんなことはできるはずもない。

「なんか、洸史郎君を抱きしめたくなっちゃう」

 あかりは自分の気持ちを冗談ぽく口にしてみたが、洸史郎の表情は真剣でふざける気持ちはなさそうだ。

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