私にドSな彼はある日の飲み会後に普段見せない一面を見せてきて… (ページ 2)
先輩とは夜、オンラインでゲームをする程度で、飲みに行ったりするのは初めてだった。会社の飲み会にもあまり参加しないと聞いていたのに、珍しいな…。
そんなことを思いながら、私は何気なく、飲み会の後のことを考えていた。
そういえば、先輩の家ってうちから結構近いんだっけ…。
私はお酒強くも弱くもないから、酔ったふりして先輩の家、行けないかな…?
あ、でも彼女と同棲してるのかな。じゃあ無理か…。はぁ。
先輩の彼女になりたい。もっと、先輩の近くにいたい―――。
そんな気持ちを抱きながら、その日の仕事を終えた。
*****
一週間後、全員定時で帰れることになり、飲み会に参加できる人は各自居酒屋に向かった。
私はいったん家に帰って着替えてから行こうと思い、30分後に到着した。着くなり、部長にこんなことを言われた。
「あれ、竜と一緒じゃないのか?てっきり一緒に来るのかと思ってたぞ」
「いやいや、何言ってるんですか。付き合ってるわけでもないのに一緒になんてきませんよ」
「なになに~俺の話?つかお前後ろがつかえてんだよ早くいけ」
「先輩のためにはどきません」
「おー?お2人さんやっぱ今日も仲いいねぇ」
「「仲良くないです。」」
お決まりの言い合いをした後、私は先輩の隣に座りたかったが、とりあえず少し離れた席に座った。
…さっき来た時も、さりげなく私の肩に腕を回された。先輩は何も思ってないのかもしれないけど、本当に期待してしまうからやめてほしい。
「っぷはぁーッ、やっぱり美女に注いでもらう酒はうまいねぇ!!結奈ちゃん、もう一杯ちょうだい!」
「…部長、あんまり飲みすぎるとだめですよ?」
乾杯してから大体1時間ほどたったころ、私は部長に絡まれていた。
「何が飲みすぎなもんか!やはりこういう場は必要だよなぁ。…結奈ちゃんの私服って、結構攻めた格好なんだな…」
「…いやらしいんですけど、言い方も視線も」
「いいじゃないか、少しくらいハメ外したって、…誰も酔って見ていないんだから…」
「…!ちょっ、部長!」
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