母の秘密のノートに綴られた甘く淫らな愛のレッスン。僕には美しい婚約者がいて… (ページ 4)
これが本当に起こったことかどうかはわからない。
母の創作ということも有り得る。
でも、母と祖母の、ひっそり寄り添うような仲の良さを思うと、創作とは思えない。
父と母が結婚した後も、祖母と母は離れでの密会を続ける。
密会の内容は、性具を用いたもっと濃密なものに変わっていく。
僕が10歳のころ、母は父とふたりで突然旅行に行ってしまったことがあった。
なぜだか、母がもう帰ってこないような気がして、不安になったことを思い出す。
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×月×日
昼ごろに、夫の不貞を密告する匿名の電話があった。
証拠の写真も、郵送で送られてくるらしい。
夫に捨てられてしまったら、もう絵を描いて暮らしてはいけない。
真っ先に頭に浮かんだことは、それだ。
そんなふうに自分のことしか考えていないから、浮気されてしまうのだ。
毎年入選していた展示会で、去年は選外となって焦っていた。
夫の帰りが遅いことに気づいてはいたけれど、絵を描く時間が増えたことを密かに喜んでいた。
少し迷ったけど、お義母さまに打ち明けた。
お義母さまには、私の息子がごめんなさいね、と謝られてしまう。
それからお義母さまは夫に電話をかけて、今週の予定だけを聞いて電話を切った。
「長く一緒にいると、こういうこともあるのよ。だからふたりで旅行にでも行ったらいいわ。子供たちは預かるから」
お義母さまの気遣いに嬉しくなる。
「これから準備をしてシャワーを浴びてから、離れに来て。私も夫に飽きられてしまったことがあって…少し刺激が必要なんだと思うの」
お義母さんに、洋梨のような形のものをふたつ渡された。
出産の前に病院でも使ったことがあるので、抵抗はなかった。
*****
離れに行くと、お義母さまに抱きしめられ、頬に優しく口づけされる。
「こんなに美しい妻がいるのに、なんてひどいことをするのかしら」
と言って、私の髪を撫でる。
私は着ているものをすべて脱ぐ。
「私のどこがいけなかったのか、教えてください」
と、お義母さまに懇願する。
「悪いところなんて、ないわ」
お義母さまは私の乳首を口に含んで、音を立てて吸ったり舐めたりしながら、クリトリスを指先で優しく撫でる。
「ああっ…」
それからバイブを挿入し、スイッチを入れる。
「ああっ…だめっ…あああああっ…」
お義母さまが、お義父さまのものに一番似ているものを選んだというそのバイブは、私の中にもよく馴染む。
夫のものとも、よく似ているからだ。
振動に耐えられず、絶頂に達してしまう。
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