新婚の旦那様の留守にひとりエッチをシていたら、絶頂寸前で彼が帰宅して溺愛される私 (ページ 2)

蜜を掬っては、クリトリスに塗りつける。

それを繰り返せば快楽は得られる。けれどどうしても深い快楽を得ることができない。

(耕史くんにされると、あっという間にイっちゃうのに)

クリトリスにさわるのだって、全然違う。

いつもはすぐに気持ちよくなってしまうのに。

ひとりで自慰行為にふけっているのに、自分自身の指を蜜壺に挿入することはまだためらいがあった。

しかしいつも耕史くんがしてくれている愛撫をなぞるなら、ちゃんとイけるはずだ。

今までは愛液を掬っていたところに右手の中指を第一関節まで埋めた。

意図していないのに、くちゅりと淫靡な音に羞恥心が煽られる。

浅く挿入した指で、気持ちいいところを探すもののこれといって快楽を得ることができない。

少しずつ指を奥に進めると、お腹の奥の方が疼いて仕方ない。

「ひゃッ…! あ! これぇぇぇ!!」

たまたま擦ったお腹側のところは、いつも執拗に責められるところだと気づいたときにはもう遅い。

もう躊躇うことも忘れ薬指を埋めて、気持ちいいところを擦り上げると指が止まらない。

「あ、は、は…! イッちゃぅ…」

利き手でない左手でクリトリスの皮を捲って、摘もうとしたときだった。

「京子。ナニしてるの?」

閉じていた目を見開くとそこに立っていたのは、耕史くんだった。

夢中になりすぎていたせいで、ドアが開いたことにも、歩いてベッドに歩み寄られることにも全く気が付かなかった。

まるで寒気を覚えるみたいに、背筋が冷たくなるのを感じる。

(ひとりでいやらしいことして、耕史くんに嫌われちゃう)

誤魔化すように、ベッドの端にまるまったタオルケットを手繰り寄せて下半身を隠した。

「ねぇ、京子ナニしてるの?」

その声は決して冷たくなんかない。

むしろ暖かいのに、自分の中の羞恥と戦うことで精一杯だ。

けれど下半身丸出しで、M字に脚を開き自慰行為をしている姿をばっちり見られてしまった。

「ごめんなさい。その…寂しくて」

もう恥ずかしくて仕方なくて、ぽろぽろと涙が自然に零れていく。

こんなところ大好きな人には見られたくなかった。

「寂しくて、ひとりでシちゃったの?」

オナニー。その言葉を使わないでくれるのがありがたかった。

すると耕史くんの口からは、とんでもない言葉が飛び出してきた。

「続き、シてみせてよ」

「え」

「ね。俺、京子がひとりでシてるところみたいな」

まるでふたりで抱き合っているときみたいに、甘い声で囁かれるともう抗うことはできなかった。

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