僕にご奉仕させて…マッチングアプリで出会った好青年が専属の舐め犬になりました (ページ 2)

「舐め犬ってご存知ですか?」

要さんとメッセージのやり取りを始めて2週間後、彼が聞き慣れない言葉を送ってきた。

「なんですか? それ」

「舌を使って奉仕し、挿入なしに女性を気持ちよくさせることを性癖とする男性のことです。 実は僕もそういう性癖があるのです」

―― 舐め犬…なんだか凄く興味ある!

「そういう風俗か何かですか?」

「いえ、まぁそういうサービスも女性用風俗ではあるかもしれませんが、基本的に金銭のやり取りはありません。 不特定多数の女性に奉仕したい舐め犬もいれば、相性が合えばその女性を飼い主として関係が続く限りその人だけに奉仕する舐め犬もいます。 専用の募集掲示板もあるくらいです」

「へぇ、面白そうですね」

「僕はそもそも飼い主さんを求めてアプリに登録したわけではありませんでしたが、理子さんの話をお伺いしているとそういうのが好きかもしれないなと思って」

「確かに興味はあります」

「でしたらもし理子さんがよければですが、近々お会いして僕を試してみませんか?」

こうして私たちは実際に会うことになった。要さんの舌に愛される自分を想像して、男性の温もりに触れられる日が来たのだと思うと胸が高鳴るような思いだ。

*****

「もしかして理子さんですか?」

突然私は背後から声を掛けられた。振り向くとそこには、真っ直ぐな黒の短髪、笑顔に少年のあどけなさが残る青年が立っていた。

「要さん?」

「えぇ。 今日はよろしくお願いします」

要さんは私を見て微笑んだ。

「では行きましょうか」

*****

私たちが向かったのは幻想的な空間が楽しめるラブホテルだ。テーマごとに非日常を演出する部屋がいくつもある。

扉をあけると、青を基調とした寝具が置かれていて、天井にはスカイブルーのライトが幻想的な空間を醸し出している。証明を落とすと天井一面に星が瞬き、プラネタリウム空間としても楽しめる。

ルームサービスを取って他愛もない会話をし、シャワーを浴びるころには要さんとの時間をすっかり楽しんでいる私がいた。

「さぁ、おいで」

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