恥ずかしがって声を聞かせてくれない彼女に焦れて、少し強引に責めて痴態を引き出すお話 (ページ 3)

「いい加減、俺に抱かれることに慣れろよ…」

自分でも思った以上に低い声で出たその言葉は、恐らく俺の雄の本能そのもので。
好きな女を乱したい。
とろけた顔を見ながら愛したい。
そんな男としての当たり前の感情が、爆発した。
高ぶった衝動のままに強く腰を穿(うが)ち、腕を拘束したまま彼女の弱い部分を狙って激しく抉る。
しとどに濡れている中は、俺が出入りするたびに音を立ててすんなり飲み込み、ぎゅうぎゅうと締め付けて離さない。
いつもより加減の効かない抽挿で、がつがつと遠慮なく腰を動かす俺を受け入れている千晶は、もう頭が回らない様子でひたすらに甘い嬌声を響かせる。
頬は上気し、目は生理的な涙に濡れ、口からは飲み下しきれなかった唾液が頬をつたう。
そんな彼女の姿は美しくて、卑猥で、全てを自分のものにしたい欲求に駆られる。

「千晶、気持ちいい?」
「あ…、あぁ…ふ…ぅ、ンっあぁぁ!」

ぐりっと陰茎で最奥を責めれば、彼女は呆気なく達した。
ビクっと大きく痙攣したのと同時に、中がぎゅうぎゅうと蠢き搾り取られそうになるのを何とか堪え、ハッハッと荒い息をしながら恍惚とした顔で俺をボウっと見つめている千晶に覆いかぶさる。
いつもならイったあと落ち着くまで待ってやるところだが…俺は抽挿を再開させた。

「全部…見せて」

頭上で拘束していた手を解放し、千晶の膝を折りたたむように深く抱え直して、トントンと優しく腰を打ち付ける。
彼女の顔は惚(ほう)けたものから驚愕に変わり、慌てて俺を止めようと手を伸ばす。
しかし、達したばかりでろくに力の入っていない彼女の抵抗など、あってないようなものだ。

「やぁ!イった、ぁ…っ、ばっか…んぁっ!」
「うん、気持ちいいね。もっと気持ちよさそうな声、聞かせてよ」
「あ…だめ、大輔…ダメ! ま…って! 大輔…あ、…っ!!」

切羽詰まった声。
甘い制止。
そのすべてを無視して、ただただ彼女の痴態を眺めながら、とちゅとちゅと亀頭でGスポットを押しつぶす。
すると、千晶の身体が一瞬硬直したかと思うと、結合部付近からプシャッと透明な液体が吹きだし、その後も抽挿のたびにピュッピュと飛沫(しぶき)が飛ぶ。
ようやく奥を抉っても潮が出なくなった頃、俺は自分の欲を薄膜越しに千晶の中に吐き出した。

快楽の波が引かないのか、千晶はとろけるような顔をしながらうわ言のように「大輔…」と俺の名前を呼んでいる。
俺は安心させるように彼女の身体に腕を回し、頭を撫でる。

「かわいかった。大好き。全部見せてくれてありがとう」

そう言うと、千晶は安堵したように息を吐き、そのまま彼女の意識は途切れたようだった。

*****

さて。
多少強引だったが、最中の声と顔はさらけ出してくれた。
それだけで満足だったはずなのに、一度味わった蜜は甘い…。
もっと彼女から求めてほしい。
もっといろんな側面の彼女が見たい。
俺は次々と湧き上がる欲求をどうやって千晶に伝えようかと、眠る彼女の隣で頭を悩ませることとなった。

-FIN-

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