風邪をひいた私を看病してくれる彼氏に欲情してしまったので、ついおねだりしちゃいまいました (ページ 2)

「安奈」

「…ぁ、廉く…ん」

ベッドで寄り添いながら慰め合っていたのに、私だけ先にイッてしまった。
彼も果てさせてあげたい。そう思って彼のものに手を這わせた。

（硬くて、おっきい…いつもこれが私の中に入ってるんだ…）

あらためてその存在を意識してしまえば、条件反射のように私の中がきゅんとうずいた。

「廉くん…気持ちいい？」

「っ…は、うん、上手だよ」

先走りでぬるついた手で亀頭をぬらぬらと撫でていると、たまらない気分になってくる。
二人一緒に潜っている布団の中の温度と湿度が上がっていく。なんとも言えないいやらしさに酔ってしまいそうだ。

「ん…っ廉くん」

「ど、したの？」

ごくりと唾を飲み込みながら、荒くなる吐息を隠せないまま囁いた。

「廉くんのこれ…私の中に…っ欲しい」

「─ッ」

ばさりと掛け布団が擦れる音がして、彼が覆い被さってきた。

「頼むから…っ、優しい俺でいさせてよ」

私を押し倒す廉くんが苦しそうに呻いた。
でも、私はもう欲望を止めることが出来なかった。

「廉くんはいつだって優しいよ。…ねぇっ、だから…私の欲しいものをくれるよね？」

お願い。とうわ言のように囁けば、首筋に吐息がかかりチリッとした甘い痛みが走った。キスマークを付けられたのだと分かってぞくぞくした。
サイドボードからゴムを取り出した彼が荒々しく袋を口元で引きちぎった。

「そうだね、安奈がそんなに欲しがってるなら…優しく抱いてあげる」

そういってゴムをつけた彼が、果ててとっくに解れている私の中へと入ってくる。

「ンンンッ！！ッ、あ！！」

求めていたもので満たされる心地に涙が溢れた。風邪のせいで弛んだ涙腺が馬鹿になってしまったみたい。
あやすようにポンポンと後頭部を支えて撫でてくれる廉くんの優しさがたまらなかった。

「っ、苦しくない？大丈夫？」

「だいじょ、ぶ…、ンぅ、アッ！」

良いところが擦れて中が締まる。
一度快楽を引き起こされてしまえば、もうそれを追うことしかできなくなる。
気遣うようにゆっくりと中を行き来する廉くんの動きに焦れて、自然と腰が求めるように揺れてしまう。

「ンッ、んんッ」

「こら、風邪なんだから無茶しない」

「ひっぁああ！！」

腰の動きをとがめるように、彼がズンっと腰を最奥に押し当ててきて悲鳴を上げた。

「ぁ、あッ…おく…だめっ、んんッ！！」

一番奥をとんとん捏ねるように押されると、下腹部がきゅんきゅんして止まらなくなる。それに比例するように蜜が溢れて、突かれるたびに恥ずかしい音がして耳からも犯されていく。

「～～ッ！！あっ、…やっ、やぁ…ッ！！」

「っは、中すごいね。きもちい？」

「ぅ、あ、きもち…きもちぃ…っ！」

密着したままぬちゅぬちゅと奥だけの抽挿をされれば、あられもない声をおさえることが出来ない。