ほろ酔いの勢いで恋人の童貞を奪おうとするする処女の私 (ページ 4)

絶句して目を丸くしたままでいると、芯を含んでいるかのようにピンと天井を向くその先端からは時々半透明の液体が零れていた。
その様子の意味は処女の私でも理解できた。
そのときの私はどんな表情だったのか。
ぼんやり目の前を眺めていると、海斗は急に体勢を変えた。
すると、私の視界から膨張物がスッと姿を消す。
「仕方ないだろう、オレも男なんだ…瑠香の、好きな女の裸を前にしたら、ああもなる」
欲望を我慢できない自身を恥じているのか、そんな言葉を溢す表情は不機嫌で険しく見えた。
(我慢させてきたんだ今日まで。それで、今も我慢してるんだ)
理性と本能の葛藤から海斗を解放したくて、手を下半身に伸ばした。
彼の肌に手を這わせていると、目的物に掌が触れた。
熱い体温、硬い芯、ドクドクと激しい脈動。
掌や指全体に力を入れて少し強く握ると、それらの感触が鮮明に伝わる。
「来てよ…早く」
「瑠香っ…」
「私も、我慢の限界」
肉塊から手を離しながらベッドヘッドに片手を伸ばし、手探りで避妊具が入っていたカゴを見つける。
「ほら」
そこから避妊具が収まっている袋を1つ取り出し、海斗の眼前に差し出した。
「…」
先を急かす私に何か言いたげな表情をしたまま、彼は差し出された代物を受け取り開封する。
畳まれているゴムを広げて筒を作り、未だ上を向く性器にゆっくりと被せていく。
その仕草は終始ぎこちなくて苦戦しているようにも見えた。
(本当に初めてなんだ…)
そう思うと、意思に反して顔の筋肉の緊張が解けていくのがわかる。
「何がおかしい?」
「違うよ…海斗の初めての相手になれて、すごく、嬉しい」
「…そんな大げさな」
安心や嬉しさで心が満たされていたときだ。
私との物理的な隙間を縮めた海斗に両脚を広げられると、中心部に硬くて熱い物体が押し当てられるのを感じた。
「進める、ぞ」
緊張しているのか語尾の言葉だけ強張った感じの声で言うと、海斗は下腹部をゆっくり突き出す。
私との距離をより縮め始めた直後だった。
熱くぎを刺されたような痛みが襲い掛かってきた。
「ひぁぁぁっ!」
全身を引き裂くような熱く鋭い感覚に、背中を少し浮かしながら苦痛の悲鳴を上げた。
四肢や肢体へ反射的に力が入り、全身の筋肉が強張って緊張しているのがわかる。
「…少し、力を抜け。そうじゃないと、瑠香が、辛くなるぞ」
促されるも、緊張と強張りでいっぱいいっぱいだったため、思い通りに力を抜けなかった。
同じ感覚が伝染しているのか、見上げた先には眉間にシワを寄せて歪んだ表情を浮かべる海斗が映る。
「はぁっ…っ、はぁっ…」
薄い唇から不規則ながらもゆっくりと大きな呼気を時折吐き出すと、少しずつ下腹部をさらに突き出した。
すると不思議なことに刺すような痛みは薄らいで、代わりに異物感が鮮明になった。
限界まで食べ物を詰め込まれたみたいな息苦しさだが、どうしてかそこに挿入直後の苦痛はなかった。
「はぁっ…んっ…」
痛みが退いた瞬間を見計らって、呼吸を徐々に正していく。
深呼吸を繰り返して乱れを直すと強張りや緊張も解けてきたのか、私を見下ろす海斗の表情から険しさが消えつつあった。
そして海斗の下半身の動きが止まると共に、硬くも柔らかく細かい何かが私の局部やその周辺を撫でた。

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