羞恥心から発した先輩命令が逆効果に!? 気絶しそうなくらいに責められた夜。
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羞恥心から発した先輩命令が逆効果に!? 気絶しそうなくらいに責められた夜。 (ページ 1)
「ああ、いいお湯だった! 武志さんはどうだった?」
「温泉なんて久しぶりだ。芯まであたたまったよ」
湯上りで上気した顔で微笑む武志さん。きっと私も同じような顔をしている。
窓際の籐の椅子でくつろぐ武志さんに手招きされたので歩み寄ると、彼の膝の上に座らされた。
「二人でいろんなところへ行ったけど、温泉は初めてだ」
「言われてみれば……。海外旅行だってしたのにね」
「ところで、ちょっとしたお願いがあるんだけど」
「……な、なにかな」
「アレやりたい。時代劇でやる帯くるくる~ってやつ」
「……ねえ。武志さんて、確か私より年上よね?」
「なに言ってるんですか。後輩ですよ、先輩」
「ごまかさない」
武志さんは私より二つ年上だけれど、会社では後輩だ。今のチームで彼と組んで仕事を進めることになった時、正直言って戸惑った。でも実際はそんなことなくて。たぶん彼が気を遣ってくれたのだと思う。
「かわいい後輩のささやかなお願いです。聞いてくれないんですか?」
「都合のいいことばっかり言って……あっ、ちょっと! 帯ほどかないでよ」
おしゃべりしている間に、武志さんに帯の結び目がほどかれていた。油断も隙も無い。
「ほら、立ってください」
言いながら武志さんも立ち上がるものだから、自然と私も彼の膝から下りる。本当にやるの、と見上げると、彼はとてもワクワクした顔をしていた。年上なのが信じられないくらいの子供みたいな顔だ。
帯が軽く引っ張られた。
「待って、ここだと危な……!」
言いかけた時にはさらに帯を引かれ、私はつんのめるように半回転する。
そして、アッと思った瞬間、体がふわりと浮いた。
「ははっ、本気にした? 危ないからしないよ。怪我でもしたらたいへんだ」
えーと、帯くるくるはまぬがれたけれど、この体勢はなに? 横抱きに……いわゆるお姫様抱っこにされてる?
うわ、これすごい恥ずかしい! ふつうに抱きしめられるのとは違って、こういう距離の近さは恥ずかしすぎる!
「お、下ろしてほしいな……」
「わかった」
そう言って、移動を始める武志さん。どこへ行くのかと思えば、二つ並んで敷かれた布団の前。そこにとても丁寧に下ろされた。
彼は、いつも私にやさしい。だから、私もやさしくしたくなる。
「あぁ、帯がゆるんで……いい眺めだ」
そう、たとえ私の胸元をじっと見つめながら、こんなことを言っちゃう人でも。
「誰がこんなふうにしたのよ」
はだけた合わせ目を掻き合わせて言うと、武志さんは「俺だね」としれっと答えて私を抱きしめた。
まだかすかに残る温泉のにおいと、慣れた武志さんのにおいに包まれる。いつからか私を安心させ、同時に落ち着かなくさせるにおい。
「いいにおいがする」
武志さんもそうだったのかと思った直後、ペロッと耳たぶを舐められた。くすぐったさに、思わず肩が跳ねる。
そしてまた、耳たぶを舐められた。それから何度もキスをされて、私の背に甘い快感が駆け上った。
私はいつの間にか布団に横たえられていた。浴衣の合わせはとうに開かれ、キャミソールもまくり上げられて胸が露わにされている。
たくさんキスを受けて、吸われて、やさしく揉まれた胸は心なしかいつもより張っている気がする。空気にさらされた乳首がヒリヒリした。
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