SNSで知り合ったあの人に電話でえっちな指示をされてひとりで… (ページ 3)
番号を打つ指先が、震えた。
緊張と好奇心で胸が張り裂けそうになる。
プルルルル、プルルルル・・・。
「もしもし。」
「・・・。」
嘘・・・。
「もしかして、美沙ちゃん?」
「・・・はい。」
聞き覚えのある声。
落ち着いていて、優しく包んでくれるような声。
「かけてきてくれたんだ。嬉しいなぁ。」
「・・・。」
「美沙ちゃん、こういうの初めてっていってたけど、どんなことするかわかってる?」
「・・・なんとなく。」
「そっか。そうだよね。一応、いつもはボクが女の子に指示するっていう形なんだけど。」
いつもは・・・って、秋川さん、こういうことしちゃう人なんだ・・・。
ブルーライトに照らされた薄暗い部屋の闇が、また一つ濃くなっていく。
胸がチクリと痛んだ。
「・・・。」
「美沙ちゃん?」
「あ、ごめんなさい。ぼーっとしちゃって・・・。」
「ぼーっとしちゃってたの?もう、美沙ちゃんったら、可愛いなぁ。」
でも・・・それでもいい。やっと彼と話せたんだから。
「あ・・・、ごめんなさい。」
「いいよ。それぐらいリラックスしてたほうが気持ちよくなれるから。」
私もこれから「いつも」の子の一人になるのだ。
薄っぺらい現実を目の前に、身体は熱を帯びた。
自分が堕ちていく感覚…。
「じゃあ、早速始めようか。」
「・・・はい。」
「美沙ちゃん、今はどこにいるの?」
「自分の部屋です。」
「実家?」
「いえ、一人暮らしです。」
「そっか。じゃあ、我慢しなくていいね。」
「・・・。」
「美沙ちゃんって、今、どんな格好してるの?」
セリフみたいな質問にも、正直に身体は解けていく。
単純だなぁ…。
「えっと・・・大きめのTシャツに下はショートパンツです。」
「そうなんだ。じゃあ、ショートパンツだけ脱いじゃおうか。」
「・・・はい。」
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