「たまらんわ」久々のデートで愛を確かめ合う甘々カップル (ページ 3)
末っ子で天然の萌は妹を見てるようで放っておけんくて。
でもたまにものすごい母親みたいなこと言う。
そのギャップにやられてしもうたんかな?
俺たちは休みが重なるたびに会った。
知り合いもおらんかった街。
萌の存在が唯一の癒しやった。
そやけどお互いが社会人になって職場が離れると、以前のように会うことも難しくなった。
何でもないような顔しとるけど、ホンマは何日も前から今日をずっと楽しみにしてた。
にやけそうになる顔を戻すのに必死。
「たっちゃん、次アレ乗ろうよ!」
「よっしゃ!行くか!」
学生時代に戻ったかのように、俺たちはジェットコースター、観覧車、メリーゴーランド、次々と制覇していく。
萌の嫌いなお化け屋敷を除いては。
「あー楽しかったけど疲れた~」
「ホンマやな。…そろそろ帰る?」
「うん」
萌が事前に調べていた一押しのレストランで夕食を済ませる。
ニコニコ笑って飯食う姿が可愛い。
抱きしめたくなる。
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