「たまらんわ」久々のデートで愛を確かめ合う甘々カップル (ページ 2)

昔と比べて萌は大人っぽくなった。

出逢った頃は化粧なんかせぇへんかったのに、いつの間にこんな色っぽくなったんやろ?

俺と萌の出会いは5年前に遡る。

大学進学と共に萌の街に越してきた俺。その頃はコンビニでアルバイトをしてた。

ある日、俺のレジにえらい可愛い子並んだ。思わず目が釘付けになる。

肩よりも長いフワフワのパーマがよう似合うてて、一際目立っとった。

萌のほうはというと、俺のほうをまたビックリしたような顔して見て。

何やろう?って思ったけど、その事実を後で知った。

それから萌はなぜか毎日のように俺の勤めるコンビニへ来るようになって。軽い挨拶を交わすうち、俺の中で萌の存在が日増しに強くなっていた。

というより、お釣りは貰い忘れるわ、買ったものは忘れるわ、とにかくその天然さについつい目が離せなくなった言うたほうが正解か?

「良かったら仕事終わってから飯でも食いにいかへんか?」

ある時ついに俺は言うた。

萌は嬉しそうに頷いてたな。

それから俺たちは数回デートを重ねて、何度目かのデート終わりに萌から告白された。

それはもう消え入りそうな声で、言いづらそうに…。

「一目惚れでした」

って、それだけ言うのにどんだけ時間かかってんねん。

でも嬉しかった。

思わず抱きしめた。

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