七夕がもたらした、夢と愛 (ページ 3)
止めていた手をゆっくりと動かし始め、敏感な蕾を巧みに責められると、先程の余韻で燻っていた身体が更に熱くなる。
ううん、柔らかく責められているのに、荒々しく激しく責められたさっきよりも、格段に熱を帯びて感じているのが分かる。
「気持ちいい?」
「ん…気持ちい…いっ…」
「ふふ、千夏ちゃん、可愛い…」
彼はついばむようなキスをして、顔を太股へと埋めた。
しとしとと降り続ける小雨に濡れた髪が揺れ動いて触れる度に、くすぐったさが快感に変わる。
太腿の内側、足の付け根…絶え間ない優しいキスで焦らされている。
「…ん…そこじゃなくて…」
「トロトロのここ?」
「んぁっ、そこ…気持ちいいよぉ…」
唇が太腿に触れていただけでもゾクゾクしたのに、ついに1番敏感なところに彼の舌が当たると身体がビクビクと反応した。
「んんぅ、あっ…んっ!」
「イッちゃったんだね、痙攣してる…でもまだまだイけるよね」
彼の舌は何度も何度も赤く膨れ上がった突起を転がし、指でめくり拡げた割れ目をなぞり、時にはその奥へまで侵入する。
「あっ、んくっ、んんー!」
その度に何度も何度も快楽の波に襲われ、私は手を伸ばし、しっとりと濡れた彼の髪を余裕なく掴んだ。
「んぁっ…もぉ…中に挿れ…んぐっ!?」
突然、彼の大きな手で口を塞がれた。
「でさー、アイツってば……あれ、何か紙切れが落ちてる」
「ほんとだ、落とし物?」
さっきまで座り込んでいた方から人の声がする。
こんな雨の日の夜中に、こんな公園を通るような人達が他にもいるなんて…。
見られたらどうしよう…!
ぴちゃ…
(…んんっ!?)
焦っている私の口を塞いだまま、彼は舌の動きを止めない。
それどころか激しさを増しているようで…。
くちくちと舐め回し、ぷっくりと膨らんだクリトリスを甘噛みされた。
「んぐぅっ…!」
今までにない電流のような刺激が身体中を駆け抜け、私は身体を仰け反らせながらまたも絶頂を迎える。
「今、声しなかった?」
私は彼の手の上に更に自分の両手を重ね、必死に声を押し殺した。
「雨の音じゃない?もう行こうよ」
足音が遠ざかったのを確認してから、彼は私の口から手を離す。
「見つかるかもしれないっていうのに、派手にイっちゃったね」
「それは貴方が…!」
「でも千夏ちゃん、すっごい濡れてたよ?興奮した?」
「そん…んんっ…」
彼は再び私の唇へと戻ってきて、キスをしながら指を激しく蜜壺に出し入れさせる。
ぐちゅんぐちゅん…
「ね、ほら、溢れてる」
雨の音にかき消される事なく、私の愛液が掻き回されている音が聞こえた。
「やぁっ、激し…んんっ!」
激しくも優しい指遣いと、優しく蕩けるようなキス。
夏特有の湿気を帯びた雨粒が頭上の樹の葉から舞い落ちる中、何度も何度も飛び散る熱くてイヤラシイ飛沫。
彼の舌と指だけで何度も何度もイかされ、私の中は彼のモノを欲していた。
「ねぇ、お願い…もぉ挿れて…」
私は彼の背中に手を回し、濡れたシャツを掴んだ。
「だぁめ」
「んぁっん…何で…ダメなのぉ…」
「だって今日は七夕だよ?七夕は元々、お裁縫が上手くなるように願う行事なんだ。だから天から見てる織姫と彦星に嫉妬されたら、千夏ちゃんのデザイナーになりたいっていう夢を叶えてくれないかもしれないじゃない」
「そんな…んっ、あぁ、またイっちゃう!!」
もうこれ以上ない程に満たされ、優しく髪を撫でてくれる彼に心まで委ねていた。
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