待ち焦がれた逢瀬で彼にひたすら求められ、苦しいほどの快感を与えられてなお渇望される (ページ 11)

――――部屋が明るい。

目を覚ますと、体が動かなかった。

…う~ん。

そのはずた。

尚輝がぬいぐるみでも抱くよにガシっと私を抱きしめている。

う~、動けない~

「尚輝~、起きて~」

尚輝がもぞもぞ動き、更にぎゅーっとしがみつかれた。

違~う。お願いだから起きて~

「尚輝~、朝だから起きようよ~」

尚輝がぼんやり目を開いた。

「おはよう」

とその声はまだ眠たそうだ。

しばらく間があく。

尚輝は何か考え中のようだ。

少し気まずそうに口を開いた。

「昨日は…ごめん…身体大丈夫?」

その表情が可愛くて、笑ってしまう。

「大丈夫だよ」

私の答えに尚輝はほっとしたように笑った。

「でも…すごくぐったり(笑)。久しぶりで、尚輝が体力あるの忘れてたよ」

イタズラっぽく私が笑うと

「そりゃあ、仕事的に半分は体力勝負だからね。なめてもらっちゃ困ります(笑)」

と尚輝もイタズラっぽく笑った。

「今日は花菜の好きなことをしよう。何でもいいよ。」

大好きな尚輝と過ごす、素敵な1日が始まりそう。

-FIN-

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