告白を瞬時に断ったら勝負を持ちかけられて隠れドSだった幼馴染に鳴かされる (ページ 3)
「ヘタレは趣味じゃない」
「俺、ヘタレじゃないよ」
「プールが嫌で、毎週泣いてた」
「いつの話だよ」
「とにかく、ない。悪いけど」
「ヘタレじゃないって証明できれば、いいわけ?」
え?
純がおもむろに、私の手首をつかんだ。
抵抗してみたけど、びくともしない。
「…純」
「勝負しよ、まや」
勝負って。
「まやを満足させられたら、俺の勝ち」
…え?
「あ、あっ…」
「痛いのと優しいの、どっちが好き?」
「あっ、つ…!」
Tシャツはもう、胸の上までまくり上げられて、なんの役にも立っていない。
純は言葉どおり、目がくらむほどきつく噛んだかと思うと、唇で甘く転がした。
もう片方も指で、同じように。
私は情けない声をあげないよう、歯を食いしばっているしかなかった。
全身が、汗でじっとりと湿ってくる。
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