偶然再会した元夫との久しぶりの濃蜜なセックスに、身も心もトロける私 (ページ 3)

「離婚してから、オレもずっとしてない…セックス。凛と以外は誰ともしたいと、思わなかった」

これまた直球的な壮介の答えに、私は思わず笑みが零れた。

「笑うなっ…おかしいのは重々承知している」

「いや、相性ぴったりだなと思って、私たち」

言ってから彼の局部を下から掌で覆うように触った。

するとスラックスの上からでも明らかなまでに膨らみと硬さ、熱を持って興奮しきっていた。

「壮介もキスして、胸とか触っただけで興奮したの?」

「そうだ、久し振りでらしくもなく興奮している…悪いか…!」

「悪くないよ」

言いながら私は壮介の胸ぐらを掴み、体を起こして体勢を逆転させた。

思ったより力が入ってなくて、あっけないと思いながら彼の上で衣類を脱ぎ去った。

そして、壮介のスラックスを緩めて隆起物を取り出した。

2枚の布の障害を取り去ると、肉塊は天井を向いて起立した。

痙攣しながら先走りを滴らせる鈴口。

カリ首まで顔を出している亀頭部。

ピクピクと青筋を立てる赤黒い陰茎。

久しぶりに見た愛しい男の怒張が、私の情欲を酷くそそった。

「だって…」

心身を高鳴らせたまま、壮介の顔の頭の両側に手を着き、腰を高く上げた体勢になった。

「私も同じだから」

目の前の耳に囁いてから、上半身を密着させる。

「っ…!」

腰を垂直に落とし、局部へ鈴口を当てて中へ埋めていく。

夫婦の時に幾度となく行為を重ね、形を覚えていたからか。

ピリッと痛んだが中を満たす愛液と、肉の柔軟性を借りれば難なく壮介を受け入れた。

「おい、着けなくていいのか、避妊具」

「こんな時まで」

「大事だろう」

「色々試しても妊娠しなかったから、できないよ。万が一できても、アフターピル飲むから」

上半身を密着させたまま真面目な壮介を諭し、私は下腹部を上下に動かした。

「あっ…はぁっ…」

ギリギリまで屹立を抜いて、ゆっくりと入り口から奥の壁まで擦り付け。

細かい動きで、弱い摩擦やピストンを生み出し。

「っ…はっ…」

その度に壮介の肉が擦れて熱くて、溶けそうな気分だった。

しかし、それだけじゃ物足りなくなるまで時間はかからなかった。

上下運動を続けたまま、ゆるゆると腰を動かして先端部の位置を変えていく。

「ひっ…あっ、あっ」

入り口や真ん中、そして最奥。

それぞれの部分で硬い鈴口を合わせ、気持ちよくなれる場所を突き上げた。

その弾みで彼を締め付けたのか、それとも大きくなったのか。

形がわかるくらい、壮介が私の肉にピタリと密着した。

「あっ、大きくっ、なったっ…」

「…凛の中が、狭くなったんっ、だろう」

甘い異物感を覚えながらも、夢中で腰を動かした。

今までのセックスが悪かったわけじゃないが、子作りという暗黙のノルマは常に課せられていた。

それから解放されて、快楽だけを無我夢中で求める。

今しているそんなセックスは、この上なく気持ちよくて壮介の存在を間近に感じられた。

「ひぁっ、あっ、」

残っている力を下半身に集中させて、最奥を強く突き上げた。

時折、子宮口にもガンガンと先端が当てれば、局部がジンジンと、溶けるように熱くうずく。

「気持ちいいっ、すごく気持ちいいっ…!」

「オレも、同じだ…」

「イクっ、イっちゃいそうっ…!」

「だったらそのままっ、イカせてやるっ」

その言葉の後、体勢が逆転して壮介を見上げる形に戻った。

届かなかった場所を、ベッドがギシギシ鳴るほど力強く突き上げられる。

「あぁぁっ…」

濃厚な官能を含む摩擦や突き上げに、頭が熱で浮かされたようにぼんやりする。

視界もフラッシュのように、不規則にチカチカしてきた。

「イクっ…もうイクッ…!」

すがるように逞しい背中に腕を回し、壮介の体を抱き寄せた。

体を密着させて、彼が力を維持したまま最奥を刺激した時だった。

「っ…」

動きが急に止まり、熱っぽく引きつった呼吸をした。

そして、壮介の全身から力が抜けたと同時に温かく濡れた感触で奥が満たされる。

それを感じたと同時に、私の全身からも熱と力が抜けていく…。

(最高の気持ち…)

心中でうっとり呟きながら、私は壮介の体を抱き寄せる腕に精一杯の力を入れた。

(やっぱり壮介以外、考えられない…)

*****

「壮介」

後処理を終えて、身支度をする背中に呼びかけた。

「どうした?」

「あのさ…」

もう1度やり直せないかな?

その気持ちは決まっている。

「…」

しかし本人を前にすると、声にして伝えられなかった。

「凛。オレも、話したいことがある」

何も言えずに口ごもっていると、私の言葉を待っていた壮介が口を開いた。

「…なに、話したいことって」

聞く耳を持つと、彼はカバンの中から1枚の紙と握り拳の中に収めた“何か”を取り出した。

「左手を、出してくてないか?」

「…うん」

疑問に思いながらも言う通りにすると、下から手を支えられ何かを握らされた。

そして作らされた拳を崩す前に、壮介が続けた。

「…もう1度…やり直してほしい」

その言葉を聞いた後、私は指を伸ばして掌に乗せられた物体を確認した。

そこに乗っていたのは見覚えのあるシルバーリング。

結婚指輪だった。

「壮介…」

それを見た瞬間、喜びが一気に押し寄せて泣きそうになった。

「今度は幸せにする…アフターピルなんて、必要ない」

そう言うと、今度は1枚の紙を手渡してきた。

紙を開くと、そこには離婚届の文字。

「まさか…ずっと、持ってたの」

「凛の将来を考えたら、出さないといけないのは理解していたのだが…もしやり直してくれるなら、破ってくれ」

壮介も同じ気持ちだとわかった瞬間、渡された離婚届を破いた。

「壮介!」

そして、破片を宙に放ったと同時に彼に抱き着いた。

「やり直そう!」

(また壮介に言わせちゃったけど…まあ、いいか)

それから2人はまた結婚生活を送り、念願の子供を授かったのはもう少し後の話…。

-FIN-

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