わたしの彼はパティシエ。嫉妬深いわたしに、彼は今夜もじっくりと自分の愛を証明してくれる。 (ページ 2)
「大好きだよ、杏奈。愛してる」
甘く囁きながら、彼はわたしの弱いところばかりを執拗に責めてくる。
耳元、うなじ、背中、もちろん乳首やあそこも。
特に濡れたあそこを長い指でかきわけられ、一番奥の小さなクリちゃんをいじめられると、もうだめ。
「あんっ!だめ、だめ、そこ……あっ、ああんっ!」
たちまち絶頂まで追い上げられてしまう。
わたしは半分泣きながら、彼に訴えた。
「修、お、お願い、もう……もう、許してえ……」
「まだだめだよ。僕がどれほどきみを愛してるのか、もっともっと教えてあげなきゃ」
「そ、そんな……」
彼は涙に濡れたわたしの瞼に優しいキスをした。
「もう二度と、きみが僕の気持ちを疑ったりしないよう、この体にしっかりと僕の愛を刻み込んであげるからね」
そして彼はまた、残酷なくらい優しい愛撫を再開した。
「杏奈、大好きだよ。可愛い唇も、柔らかい耳たぶも、砂糖菓子みたいな指も、食べちゃいたいくらいだよ」
体中にキスをされ、器用な指先で丁寧にまさぐられる。
何度も絶頂に押し上げられた体は過敏になって、ちょっと触られただけで全身が大きく震えるほど感じてしまう。
「ああっ、お、お願い、来て!もう無理!お願い、ちょうだい!」
こらえきれず、わたしは自分から彼にしがみついた。
「ちゃんと、覚えてくれた?僕がどれだけきみを愛してるか」
「う、うんっ!わかった!もうわかったから、お願い、これ以上いじわるしないでぇ……っ」
泣きじゃくるわたしに、彼は優しくキスをした。
唇が重なり、わずかな隙間から彼の舌先がわたしの口中へ忍び込んでくる。
濃厚なキスを交わしながら、彼がわたしの中へ押し入ってきた。
「くぅ、う――ううぅっ!」
さんざん焦らされていたわたしは、挿入されただけでまたイッてしまった。
「可愛いね。入れただけでイッちゃったんだね」
彼は優しく微笑むと、さらに容赦なくわたしを責め始めた。
「ああっ!あ、や……だめ、もう、あ――あーっ!」
「好きだよ、杏奈。大好きだよ!」
「わたしも……わたしも、好きぃ!」
それからわたしたちは、一晩中しっかりと抱き合い、愛し合った。
その後もわたしは、彼目当ての女性客が店に押しかけるたびに、ついつい嫉妬の目でお客さんを睨んでしまい、彼に叱られている。
やきもちを焼くなっていうほうが無理。
それに、そうやって彼に叱られた後は、いつもベッドで、彼の気持ちをたっぷりと教えてもらえるから。
それこそ、わたしが泣き出すまで、ね。
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