痴漢被害にあった彼女におねだりされて優しく念入りに抱き合う柔らかな独占欲 (ページ 7)
「もうっ…欲しい、です」
「何が欲しいの?」
余裕のある振りをしたものの、自身の声は情けないほどに上擦っていた。
「修次さんの…」
それまで遠慮がちに撫でていただけだった手が、両手で俺の中心を包み込む。
「これ、ちょうだい」
それ以上のことは、もう考えられなくなっていた。
最後まで優しく、安心させるように触れて
たくさん時間をかけて、「俺」を刻み込もうと思っていた。
「はあっ…あっ、あ」
「由里っ、由里…」
「だめぇ、そんな…奥、まで」
なのに、由里の全てに煽られた俺には、そんなこと無理だった。
「俺だけ、だからっ……由里に、触っていいのは」
「やああ…あ、あっ、んん…」
俺の動きに合わせて、漏れる甘い声も、揺れる乳房も
なめらかな肌も、俺を包み込むナカの温もりも
その目に涙を溜めながら、感じる表情も
全部、俺だけしか知らない。
今までも、これからも、それでいい。
「こうやって、するのは…これからも、俺だけ、だから」
そんな、うわ言のような言葉を続けていた俺に
徐に、由里が手を伸ばした。
それまでシーツを掴んでいた両手が、俺の頬に触れる。
「うんっ……修次さん、だけ…」
涙ですっかり濡れてしまった顔が、綺麗な微笑みを浮かべる。
俺の熱が由里のナカで弾けたのは、その直後のことだった。
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