全てをモノにしたい彼女に激しい愛撫と噛み跡で教える答え (ページ 2)
今日もまた平凡な1日が始まる。
新しい年が明けたからと言って、何かが大きく変わる訳でもない。
カーテンを開けて朝日を浴びながら身支度を整えた。
壁に掛けてある時計に目をやる。
「7時半か…」
誰に言うでもなくただ確認をして、マンションのドアを開け外に出た。
鍵穴に鍵を差し込んだ瞬間、俺の左耳に声が届いた。
「あ、おはようございます」
ちらっとそちらを見ると、膝丈のスカートに薄い色のジャケットを羽織った女性がこちらに愛想笑いのような会釈をして見せた。
平凡な1日の唯一の楽しみ。
今日も彼女の声を聞けた。
彼女の顔が見れた。
そんな心の中を悟られないように、「あ、どうも…」とだけ、軽く応えてマンションを後にした。
彼女はあの夜に関係を持った男が俺だと解っていないのか、それ以降も何も変わらず、ただの隣人として接してくる。
だけど、俺は正直、彼女の温もりが今でも忘れられないでいた。
もう一度、もう一度、彼女を抱きたい。
彼女の乱れた姿を、喘ぐ声を…。
そんな想いを抱きながら1日を過ごした。
1日の仕事を終えてマンションに帰る。
その途中で1人歩く彼女の姿が目に入った。
遠目からでも見つけられるってどこまで好きなんだよ…。
心の中で自分の想いに突っ込みを入れて、彼女を見つめる。
すると、彼女の様子がおかしいことにすぐに気付いた。
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