変態と噂の先輩に真偽を確かめるつもりが―妖艶に激しく愛される (ページ 3)
重く濁った声に身体が震える。
やっぱり言うんじゃなかった。
そう思いながら自分の膝を見つめていた私の肩にごつごつした手がかかり、そしてそれに気づいた時には保田さんの綺麗な睫毛に縁取られた目がすぐ側で私を見つめていた。
「あっ、ん、ふっ、んんっ」
俯いていた私を覗きこむようにされた口付けはいつもの優しくふわふわしたようなものとは違い、ぐちゅぐちゅと口内を蹂躙するかのような荒々しさを持っている。
舌を絡め取られなすすべもない私の後頭部を、かき抱くようにして支えた保田さんの掌は燃え落ちるような熱を孕んでいた。
「は、ぁ、保田さ」
「もう限界」
息を切らし名前を呼ぶ私の声に、吐き出すように口にされた言葉が重なる。
その言葉の冷たい響きに身体が硬くなったけれど、どうやらそれは私が思っているような意味ではなかったらしい。
がたりと音を立てて椅子から立ち上がった保田さんは、私の手首を掴んで歩き出す。
大股で焦ったような歩きで行き着いた先はベッドルームで、状況を理解する間もなく私はシーツの海に投げ出された。
「えっ、あの」
「どんなことされてもいいなら、全部してあげる」
未だに戸惑う私に覆い被さりながら、保田さんは囁くようにそう口にした。
その言葉の意味にびくりと身体が震えるのが分かる。
「せめて、お風呂に!」
「そんなの待てない」
「あっ、ん」
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