あなたにとって友達でも。恋心は燃えがったらもう止まらない!甘くて意地悪な夜の始まり! (ページ 2)
そっと下着越しに自分の脚の間を触ってみる。
思った通り、そこは準備できている。
明日有給の申請をしよう。
すぐにでも会いたいことは、まだ秘密にしておこう。
その夜、春香は初めて正也を思いながら眠った。
なんとなく恥ずかしくて、自分で慰めることはできなかった。
*****
次の日、春香は会社に有給申請をした。
これで正也に会いに行ける。
正也にすぐ報告した。
「まじか、一か月後?楽しみだな!行きたいところとかあったら考えておけよ」
あなたに会えるだけで満足なのよ、とは言わず報告だけで電話を終えた。
一か月後が待ち遠しいなぁ、と思いつつわくわくした。
*****
待ちに待った一か月後。
今日が来るまでも、相変わらず毎晩のように電話はしていた。
何度も何度も首筋を思い出して過ごしていた。
やっと会える。
正也の最寄り駅で、春香は正也の迎えを待っていた。
少し冷えるな、と思いながら待っていると、見覚えのあるシルバーの車がやってきた。
「久しぶり、遠くから疲れたろ。早いとこ車乗っちゃいな」
「新幹線久しぶりに乗ったから疲れたぁ。ありがとう、お邪魔します」
久しぶりに会ったことを忘れたように2人は話し続けた。
あっという間に夜になり、正也の家に帰った。
会った時はお互いの部屋に泊まる。
今までもそれが普通だった。
同じベッドで眠っても何もないのが当たり前だった。
今日は春香だけが、正也に知られることなく少しどきどきしている。
「何してんだよ、早く風呂すませてこい」
何もない。
何もないけれど、そばで服を脱ぐことがこんなに緊張することはなかった。
脱衣所でドア越しに会話が続く。
「最近はどうなの?なんか浮いた話はないの?私は相変わらずだわ」
「あるわけねぇじゃん。あったらここにお前いたらまずいだろ」
「それもそっか。遠慮なく来れて助かるわ」
*****
そんなことを話しながら、風呂場に移動した。
一緒に入る?ってふざけてみたらよかったかな、なんて少し想像して恥ずかしくなる。
髪を洗っていると、風呂場のドア越しに話しかけられた。
「シャンプーそろそろなくなるだろ?足しといてくれない?」
ドア一枚のところから話しかけられて、心臓が跳ね上がった。
「な、なによびっくりするじゃない!突然話しかけないでよ、もう。わかった、そこに置いておいて」
ガラッと音がして、冷たい空気が背中に走った。
思わず振り向くと、少し開けられたドアから正也が片手でシャンプーの詰め替えを差し出していた。
「今さら何言ってんだよ、覗いてやろうか」
「何言ってんの、ってちょっと!!」
体を隠す前に、腰にタオルを巻いた正也が入ってきた。
今までこんなことはなかったのに、突然どうしたのだろうと春香は身をすくめた。
コメント (0)