マイペース過ぎる彼の止まらない舌の動きに翻弄されて (ページ 2)

ぬめついた舌が、私のその場所から快楽を引き出そうと巧みに動き回る。

舌先で弾かれ、全体を押しつぶすようにねっとりとねぶられ、時には甘く歯を立てられ……。

どこよりも敏感なその場所をそんな風に責められたら、ひとたまりもない。

「ひ……ああ……っ！んああ……ヒロ……！」

体の内側からやってくる熱い衝動に、太ももが震え出す。

そんなタイミングを見計らったように、ちゅう、と音を立てて突起を強く吸われ、押し寄せる甘い痺れが私の体を限界へと押し上げた。

「ああ……イく、イくっ……！」

絶頂に背を仰け反らせ……けれどヒロの舌は止まらない。

限界を迎えて痙攣する突起から、更なる快楽を引き出そうと執拗に責め続ける。

「ひぃん……っ！も、だめぇ……！」

ヌルヌルの舌に導かれ、理性も体もドロドロに溶けて快楽の沼に沈んでいく。

だめ、これじゃあこの前と同じだ……！

「ヒロ……入れてよぉ……ヒロのが、欲しいのっ……！」

「んー？しょうがないなぁ」

唾液と愛液でトロトロになった割れ目の中に、男らしい指が侵入してくる。

内壁をくすぐるようにされて、思わずゾクンと体がしなるけど、そうじゃなくって……！

「ち、が……指じゃなくてぇ！あっ！あっ、だめ、中とクリ一緒にいじったら……！ひ……ひあ……！あああっ！」

「違うって言いながら、またイッちゃったな。中すげーうねってる。やっぱ中掻き混ぜながらクリ吸われる方が気持ちいいの？じゃあ指もっと増やす？」

「はあぁんっ……やだ、ちがっ……これじゃ、一緒に気持ちよくなれないっ……！……じゃあ、じゃあせめて、私にも舐めさせなさいよぉっ！」

クンニに執着しすぎて人の意見に耳を貸さないヒロと、イヤって言いながら快楽に流される情けない自分に対する怒りが、ここに来て一気に込み上げてきて、私はキレた。

ヒロは股間から顔を上げて目を丸くする。

「えっ……菜月、俺の舐めたいの？」

「そーよ！ほら、さっさとやらせなさいよ！」

オロオロするヒロを押し倒すと、その下腹部にグイッと顔を近づける。

形勢逆転だ。

ヒロのそこはしっかりと硬くそそり立っていて、舐めると言わずにまたがってやれば良かったな……と後悔しながらも、私はヤケクソでそれを口に含んだ。

ヒロのやり方を真似して、先っぽに吸い付いたり濡れた音を響かせながら舐め上げたり、いやらしい舌使いで硬い欲望を責めてやる。

「は……菜月、そ、そこ、やばいって……」

熱い吐息が頭上から降ってきて、口の中のものが質量を増す。