片思いしていた彼が童貞と知り、初めての女になりたくて誘惑したら何故か嫉妬されて… (ページ 3)

部屋に入って直ぐ、優弥が私のことを抱きしめてきた。肩口に額を置き、グリグリと擦り付けてくる。突然の甘えた仕草に驚いていると、優弥がゆっくりと顔をあげた。

「奈琉、どうしよう、俺…」

「何、そんなに興奮してんの?焦んなくても大丈夫だよ?」

ぽんぽんっと頭を撫でると優弥がぐっと下唇を噛んだ。それから居酒屋に居たときのようにちょっと怖い顔で私を見下ろしてきた。どうしたんだろうか、あれか、ムラムラしすぎて下半身痛いのかなとかいろいろな事を考えていると、ひょいっと抱えられて私の体はすぐさまベッドへと押し倒された。

「ちょ、優弥!せめてシャワー浴びさせてよ」

「黙って。俺、ちょっとおかしいくらいイラついてる」

「え、え、な、なんで…んんっ!ちょ、ぇ、優弥、待って、んんっ」

軽々と抱えられたことにも驚いたけど、童貞という割に手の出し方が余りにもスムーズで狼狽えてしまう。ずっと夢に見ていた優弥との初めてのキスに浸れる余裕もなく、私は優弥の性急な指先に翻弄されていく。

「待って、ねぇ!そんなに焦んないでよっ、乱暴なのはやだっ」

「ぁっ…悪いっ」

「ね、服…脱がし合おう?」

私の言葉にハッとしたように優弥の動きが止まる。私は彼のワイシャツのボタンを手に掛け、彼に私のブラウスのボタンを開くように促した。少し気まずそうにしながらも優弥は私に促されるまま、ボタンを外す。お互いの服を脱がしている間の無言の時間が少しだけ気まずかった。

「奈琉」

優弥が少し興奮した声で私を呼ぶ。伺うように額が寄せられて、キスがしたいと小さな声が聞こえる。

童貞だけど、恋人じゃない私とキスしてもそういえばよかったのだろうか。そんなことが今更過ったけど、私は応えるようにちゅっと彼の唇を啄む。何度かお互いの唇を啄んでいると、優弥の手が遠慮がちに私の胸に触れた。伺うような仕草がなんだか可愛らしくて、私は胸に触れる優弥の手にそっと自分の手を乗せた。

「優弥の好きにしてほしい…私が、そうされたいから」

「奈琉…」

今度は優弥が私の手を取り、私の掌にキスをする。そのまま腕を辿り、胸元まで唇が辿りつく。下着越しにちゅっ、ちゅっと唇が触れると吐息が掛かり、少し擽ったい。

両胸を下着の上から形を確かめるにようにそろりと触れる。ふに、ふにと感触を確かめるたどたどしい手に少しだけ母性みたいなものが出てくるが、ちょっとだけじれったい。次第に乳首が立ってきてしまってブラジャーをしてても分かるくらいに固く勃起してしまう。優弥の指が其処を見つけ、カリカリと爪先で引っ掻いた。

「ぁ…んっ、ぅ」

期待と焦れたせいかいつもより過敏に反応し声が漏れてしまう。私の声に優弥の頬が少し赤くなり、それからしつこいくらいにカリカリと指先が乳首を引っ掻く。時折下着越しに勃起しきったそこを吸われる。ざりざりと布で敏感な部分を擦られるせいで段々と声も大きくなる。

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