ちょっぴりエッチなマッサージで、身も心もとろとろにされちゃう私 (ページ 2)

　さすがマッサージ師さん。絶妙な力加減でガウンの上からでも充分気持ちイイ。

　それに…。

「気持ちいいですか？」

　そう耳元で囁いてくる低音の声も心地がよくて、それでいて色気を感じて。

　私は、ぞくぞくと肌が粟立つのを感じた。

「きもちいい、です」

「それは安心しました」

　微笑んだ菊池さんは、二の腕から指の先まで丁寧にマッサージを施してくる。

「あ～…指、きもちいいですぅ」

　温かい手が気持ちよくて、私の緊張も少しずつ解けていった。

「解れてきましたね。では今度はこっち側も」

「えっ」

「ん、胸の辺りも凝ってますね。特に根元の筋肉が強張っているようです」

　うっとり夢心地でいると、ふいにその手が胸に回され声が出てしまった。

　手はそのままガウンの上から両方の乳房をゆっくりと揉んでくる。

　驚きはしたものの、優しく包まれるような感覚は不思議と嫌ではなかった。それどころか。

「きもち、いい…です、もっと、してください」

　自分から、おねだりするような声が出てしまう。

　これはマッサージ…そう、マッサージなのだから別に変ではない…と、思う。

　私の言葉を聞いた彼は、ガウンの内側に手を伸ばしてくる。

「マッサージは肌を直接刺激した方が効果的なので」

「は、はい」

　するり、とガウンを腰まで下ろされ、大きな両手が私の左右の乳房を揉みしだいてくる。

「あ、ああっ…」

「痛くありませんか？このまま続けてもよろしいですか？」

「はい…やめないで、ください」

　菊池さんに完全に背中をあずける体勢で、背後からマッサージを受ける。
　
「こうしてご自分でマッサージされたりは？」

「自分では、あまり…ぁ、っ」

「ご自分ではしないんですね。では恋人とか？」

「恋人も、今はいなくて…、んぁ…」

　手の動きがだんだん激しくなってきて、大きめの声が出てしまう。　

「恋人いらっしゃらないんですか？こんなにも素敵なあなたが？」

「わたし、魅力、なくて…」

「あなたは充分魅力的ですよ。絵里さん」

「わたしの名前…」

「素敵なお名前だなぁって思って」

　絵里さん、ともう一度耳元で囁くように名前を呼ばれて心臓がドキっと跳ねた。

「魅力的で、もっと気持ちよくさせたくなります」

「ぁ、ん」

　菊池さんの手は乳房を下から上へ持ち上げるように、ゆっくりと揉み上げてくる。その手のひらに乳首が触れた瞬間、思わず甘い声が出てしまった。

「絵里さんの乳首、熱くなってますね。血行がよくなってる証拠です」

「ん…んんっ」

「マッサージオイルも塗りますね、絵里さん」

「あぅ…ん…」

　温感のオイルが肌に塗られ、太い指先に乳首をキュウっとつままれた。

　ぬるりと滑る感触が、すごく、きもちイイ…。

　乳首の先を入念に撫でられ、強く擦られると自然と腰が動いてしまう。

　心臓の鼓動がどんどん速まり、呼吸が荒くなる。

　甘いアロマのおかげなのか、頭もぼんやりしてくる。

「絵里さん」

「ぁ…」

　菊池さんの熱い吐息が耳にかかる。