クルーザー合コンで予期せぬ再会エッチ!なぜか異世界に転生して大蛸の触手に…

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クルーザー合コンで予期せぬ再会エッチ!なぜか異世界に転生して大蛸の触手に… (ページ 1)

「わあー、今日晴れて良かったですね」

小型クルーザーが小気味よいエンジン音を立てながら、海の上を滑るように進む。

「最高の合コン日和」

聡くんは、そう言うと楽しそうに笑った。

天気予報では、低気圧が近づいているということだったけど、すっきりと晴れた空には、いかにも夏って感じの真っ白な入道雲が浮かんでいる。

友達に誘われて、クルーザー合コンに参加して、どストライクな人に出会ってしまった。

ひょろりと背が高く、優しげな雰囲気で、海が大好きだという聡くんには、どこかで会ったことがあるような気がする。

マリーナを出てから30分ほどしか経っていないのに、回りに船は見当たらず、高層ビル街も遠く霞がかかったように見える。

みんな水着になって、後方デッキのコの字型のソファで談笑しながらシャンパンを何本か開けると、すっかり酔いが回って開放的な気分になる。

聡くんも私のことを気に入ってくれているようで、ずっと私の横に座っている。

他の4人の参加者も、既にカップルになって親密な雰囲気を漂わせている。

「澪ちゃん、俺とのこと覚えてない?水族館に行ったこととか?」

「え…水族館?」

突然、記憶が蘇ってきた。

マッチングアプリで会った、海の生物に詳しい人で、あだ名っぽいハンドルネームで呼んでいた。

二度目に会ったときに、すごく好きになって、ラブラブの一夜を過ごしたのに、それから連絡が取れなくなってしまって落ち込んでいた。

「あ…ごめんなさい。私になんか会いたくなかったですよね」

私を振った男と合コンなんてツイてない。

それでも、今日だけでも会えてよかったと思えるくらいに、また抱いてほしい気持ちが再燃し、抗えないほどに大きくなってくる。

「違うんだ。あの時はまだ彼女がいて…澪ちゃんに会い続けてると本気で好きになっちゃいそうだったから」

胸がずきんと鳴った。

「振られたと思ってた」

「今日会えてよかった。ね、2階デッキに登ってみない?」

聡くんの視線の先には、2階デッキに登るステンレスの梯子がある。

私が先に登り、シャンパンのボトルとグラスを聡くんから受け取り、続いて聡くんが梯子を登る。

「うわあ、最高」

聡くんは、誰もいない二階デッキの操縦席に座ってはしゃいでいる。

私もその横に座って、緩やかにうねる海面を見下ろした。
 
聡くんによると、このクルーザーは下のメインの操縦席で操縦されているらしい。

「澪ちゃんとの再会に乾杯!」

シャンパンを開けて乾杯し、ひとくち飲んでドリンクホルダーに置く。

聡くんの顔が近づいてきたので、目を閉じると、潮風に乱される髪を撫でられ、唇が重なる。

そのまま唇を啄むように甘噛みされ、舌先でくすぐられ、身体の芯が熱くなってきゅんと震えた。

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