マンネリカップルの打開策として執事とお嬢様設定でセックスをすることに! (ページ 3)
「では、お入れします」
「いいわよ」
スーツのファスナーを下げる。前が張っていたため、解放された彼自身は大きく立ち上がっている。
「ひっ、それが男性器というものなのですか?」
「何いきなり」
「いや、処女って設定を忘れてたから」
今更すぎるが、確かに沙也加が初めて和樹の立ったモノを見たときの驚きようは凄かった。そのときのことを思い出して、和樹は少し懐かしく思った。
今はマンネリでこんなお芝居をしながらセックスしなければならないのだ。
「い、入れるなら早くなさい」
「はい、承知しました」
彼は自身をあてがうと、一気に貫いた。
「…ッ!」
体が弓なりになる沙也加。
「ちょっと、初めての設定でそれはないでしょ」
「ごめん。いつもの癖でつい」
「いいわ。続けて」
和樹は仕方なく処女を相手にしているようにゆっくりと動く。ぱん…ぱん…と。
自分で言ったのに沙也加はその動きにじれったさを感じている。でも、自分が処女だと仮定してゆっくりとナカがかき混ぜられるのも一興だ。
しかし、わがままな彼女がそう長く緩慢な動きに耐えられるはずがなく、
「遅い!」
と彼のシャツをぐいと掴んだ。その際にボタンが1個飛んで行った。
「お嬢様を想っての動きでして」
「もう十分慣れたからいいわ。速くして」
和樹はわがままに大人しく従い、パンッパンッとピストン運動を速めた。
「あっ、はあん、いいッ! いいわ!」
「ふっ、ん、ありがとう、ございます!」
パンパンと腰を叩きつける音と、グズリグチュという愛駅とガマン汁がかき混ざる淫らな音が部屋に満ちる。それと、沙也加の嬌声だ。
「あっ、あ、何か! 何か来ますわぁ!」
あー! と長く叫び、体に力が入った。ぐたりとベッドに体を沈めていると、和樹が顔を覗き込んできた。
「今のがイくという現象ですよ、お嬢様」
にこりと笑った。黒いスーツを見れば、ところどころに2人の粘液が付着しているのが分かる。
沙也加は顔をフイと横に向け、
「クリーニング代は出すわ」
と言った。
和樹はまた笑って、
「いや、そこはメイドに服を全部任せる場面だろ」
「いや、もう演技終わったし。現実的な提案をしただけだから」
ぷくっと頬を膨らませた沙也加。結局、今回も沙也加のわがままに振り回された。
でも、こうして長く付き合っているということは本当に彼女のことが好きなんだろうなと和樹は改めて思った。
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