ずっと片思いだと思っていた彼とは実は両思いと分かり、初体験なのに感じてしまう。 (ページ 2)
「恭哉だけだよ。私、恭哉にだったら、何されてもいいよ。…というか、されたい」
「ど、どういう…?」
「今ね、恭哉に押し倒されてドキドキした。もしかしたらこのままって思った。だって、ずっと恭哉とそういうことになったらいいなって思ってたから」
恭哉は驚いた顔で紗季を見つめる。
「好きだったの。ずっと。でも、恭哉は全然振り向いてくれないから―――」
「ふ、ふざけるな!」
恭哉は紗季の言葉をかき消すかのように大きな声を出した。
「ふざけるなよ。俺がどれだけお前を好きで、他の男に言い寄られないように守ってきたか。…い、いや、そうじゃない!今の嘘」
「その話、本当?…私、ずっと恭哉の恋愛対象に入れないんだって、ずっと悩んでたんだよ?それなのに…」
「…関係が壊れるのが怖かった。友達ですらいられなくなるのが怖かった。だからそうしたんだ」
「恭哉…」
紗季は恭哉の目を、恭哉は紗季の目を見つめた。
そのまま互いに引き寄せられるようにキスをした。
「んっ…あ、は…」
恭哉の舌が、紗季の口内で蠢く度に、紗季は甘い吐息を漏らした。
気が付けば恭哉の手は紗季の胸を優しく包むように揉み始めていた。
「あ…まって…ん…」
唇が離れた瞬間を狙って懇願するが、また口を塞がれる。
紗季の体から力が抜け、恭哉に支えられながらゆっくりとベッドに沈んだ。
と同時に、恭哉の手が紗季のスカートの中に侵入した。
「ち、ちょっと…」
「いや?」
「…いやじゃない、けど」
誰にも触れられたことがない場所。
ずっと好きだった人に触られることに、嬉しさと恥ずかしさで目を合わせられない。
「じゃあ、いい?」
耳元で囁く恭哉の声が、紗季の脳内を犯す。
「そんなこと聞かないで。…いいけど」
恭哉はそのまま紗季の耳たぶを甘噛みし、口づけをしながら首筋を下り、鎖骨をなぞるようにキスを落とした。
スカートの中の手は、いつの間にかパンティを超えて、直接触れていた。
「ここ、こんなに濡れてる」
「や、やだ、言わないで…あっ…」
恭哉が指を動かす度に、自らの下半身からくちゅくちゅと音が聞こえるのが、とてつもなく恥ずかしい。
しかし、自分で触るときとは全く異なる感覚に、紗季は甘いしびれを感じていた。
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