いつものように抱かれるつもりでいた私に、いつもとちがうえっちなお願いをしてきた彼 (ページ 3)
もう口もとを覆っていた手はただ添えるだけになってしまっている。
ぴちゃ、ちゅく、とわざと唾液と愛液をたっぷりと絡ませて、晃汰は濡れそぼったそこをねっとりと舐めていく。
熱い舌先でそうっと割れ目をなぞられたかと思うと、舌の腹でぐちゅぐちゅと音を立てながら快感を送り込まれる。もうひっきりなしに声を上げることしかできない。
「やぁああんっ! だめ、だめぇ…っ、晃汰、もうイッちゃ、イッちゃうからぁ…! はなしてぇ…!」
「イキそ? いーよ、そのまま」
「あんっあ、ぁ、っ…! や、晃汰、晃汰…!」
「なーに」
びくびくと腰が跳ねるし脚だって震えてしまう。
ぐるぐると渦巻く快感がお腹の奥の方でぎゅうっとたまって、せり上がってくる。身体を震わせる熱が弾けてしまいそうで、頭がくらくらする。
気を抜いたらすぐにでもイッてしまいそうなのに、晃汰は舐めるのをやめてくれない。
それどころか、ぬかるんだそこをべろりと舐め上げ、秘豆にちゅ、と吸いついた。
「ああっ! いやあぁっ、だめぇ…! あっ、あんっ、ゃ、やぁっ…!」
そして口の中でちゅくちゅくと舐めしゃぶる。秘豆に絡みつく熱い舌の感触に私はびくびくと背筋を震わせ、軽くイッてしまった。
は、は、と荒く呼吸を繰り返していると、晃汰が私の太ももにかけていた手を離し、ゆっくりと身体を起こす。
ぐったりとベッドに沈む私を晃汰はにんまりと笑って見下ろした。
「可愛いー…可愛かったよ、衣織」
「……もう晃汰のお願いは聞かない」
「とか何とか言って、衣織は俺のお願いに弱いの知ってるんだけど」
ふいっと私は顔をそらす。すると小さく笑う声が頭上から降ってきた。
晃汰の言うとおり、たしかに私は彼のお願いに弱いし、「…だめ?」なんてダメ押しのように言われたら結局押し切られてしまうのだろう。
それがなんだかちょっとだけ悔しい。
む、と内心すねながらもちらりと視線だけを晃汰に向ける。
晃汰は熱っぽい目でこちらを見つめながら、先ほどとは打って変わってとても優しい顔をして笑っていた。
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