いつものように抱かれるつもりでいた私に、いつもとちがうえっちなお願いをしてきた彼 (ページ 2)
ぬかるんだそこを晃汰の舌で愛撫されることはめったにない。
恥ずかしくてどうにかなってしまいそうなのに、それを晃汰はちゃんとわかっているのだろうか。
時折晃汰に舐めていいか聞かれることもあったけれど、うなずけるわけなんてなかった。
舐められる、その行為自体がいやなわけじゃない。好きな人にそんなところまでさらけ出してどうして平気でいられるだろう。
恋人になる前は幼なじみとしてずっと付き合ってきて、こんな今さら、晃汰が舐めるのが好きだなんて別に知りたくなかったなあ…! とくらくらする頭のどこか片隅で私はぼうっと思った。
「はは…、衣織、腰揺れてる」
「え、ゃ…っ、ちが、」
「衣織ずっとびくびくしてるから怖がらせんのやだなーって手加減してたつもりだけど、もうちょっと強くしてもいいよね」
「へ…? あっ、あぁんっ、やだ、やだぁ…っ! 晃汰、わざと音たててる……!」
「は、バレた?」
まったく悪びれていない様子で晃汰が言う。
ぐっ、と太ももにかけられた手の力が強くなる。
わざとこちらの恥ずかしさを煽るような真似をするなんて意地が悪い…!
晃汰が喋るたびにぬかるんだそこへ吐息がかかってびくびくと震えてしまう。たっぷりと舌で愛撫されたそこからとろ、と愛液がこぼれるのが自分でもわかった。
「気持ちよさそー…」
「やっ、やぁんっ! あっ、ぁ、いやぁ…っ」
「ね、衣織、なんでこんな気持ちよさそうなのにいつも舐められんの嫌がんの?」
――そんなこと言われても。
私は小さく首を横に振った。
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