仕事が忙しいと敏感になる私の体。それを知りながらわざと悪戯をする彼との愛の残業タイム (ページ 2)
すぐにお気に入りのラブホテルに到着した。
「平日なのに混んでるね」
「ほんとだ、空いててラッキーだよ」
薄暗く狭いエレベーター。琉人が加奈子のお尻を撫でる。
「だめ!」
こんな学生のような会話も疲れを癒す。ラブホテルの空間は独特の空気を漂わせているが、加奈子は人間の本性がさらけだされるこの空間が好きだ。
部屋に入ると、そっと琉人が加奈子を抱き締めた。
「お疲れ」
「あー、癒される」
加奈子は琉人のハグが大好きだ。琉人は細身なので隙間なくぴたっと密着する感覚が幸せでたまらない。
「キスして」
加奈子が上目使いでキスをせがむ。
「いいの?止まらないくせに」
「一回だけ」
笑いながら琉人が加奈子の額にちゅっと口づけた。
「後からいっぱいするから」
わかってはいるけれど、加奈子は自分の興奮を隠せない。そのまま抱き合った状態で部屋に進み、ソファーに落ち着く。
「何か飲む?」
「コーヒー」
「こういうときこそビールじゃないの?」
琉人は笑いながら自分用にビールを開け、加奈子にコーヒーを作った。
そのまま自宅でくつろいでいるかのように、二人で夜のニュース番組を見る。
ただ、琉人は少しずつ加奈子に仕掛けていた。
優しく加奈子のふくらはぎを揉みながら、時々フェザータッチでうっとりさせる。
二人が見ているのは犯罪のニュースなのに、まるで別世界かのように琉人の指先が加奈子の鼓動のスピードを上げる。
テレビの音以外が止まった世界。
「加奈子、もしかしてもう感じてる?」
「そんなわけないよ」
「嘘だ」
「嘘じゃないから」
加奈子がそう言うと、琉人が加奈子をソファーに倒し、スカートを思い切りめくりあげた。
「ちょ、ちょっと…」
「確認するから」
琉人はストッキングの上からパンティーのクロッチ部分を指でむぎゅっと押さえると、勝ち誇ったように言った。
「なんか生温かいよ」
「…気のせいだってば」
琉人がそのまま加奈子にキスをする。
「ううっ」
そのキスはわざと音をたてるかのような淫らなキスで、加奈子の全身の力を奪った。琉人が脚を絡め、加奈子を挑発する。
そのまま加奈子をうつ伏せにすると、かかとから足首、ふくらはぎから太ももへと、指でゆっくりラインをなぞり始めた。
「琉人くん…」
「何?」
「…いやらしい」
「そうかな?」
スカートを脱がせ、ストッキングの上から唇を這わす。
「いい匂い」
そのまま両脚を開かせ、股間の中心に息を吹きかける。
「あぁっ、待ってよ…、シャワー」
「ちょっとだけ」
琉人はとにかく匂いを嗅ぎたがる。初めは驚きと恥ずかしさでうろたえていた加奈子だが、いつのまにか琉人の舌技を待ち焦がれるようになっていた。
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