土曜の雨の日、泣き虫の幼馴染が訪ねてきた。慰めているうちに欲情してしまった俺 (ページ 2)
「…っ!」
赤みを帯びて濡れた唇を塞ぐ。
綾香のくぐもった声を押さえつけるかのように、胸を両手で揉みしだいた。
「んっ、あ」
女の乳房は、想像しているよりも、ずっとずっと柔らかかった。
細い太腿を擦り合わせながら悶える体躯を全身で感じ、たまらず下のスウェットに手を入れた。
「あああっ、やっ」
風呂上がりのせいか興奮のせいかわからないが、割れ目はぐちゃぐちゃに濡れていた。
「…感じてんのか、俺で」
「常…っ、あああっ!」
クリトリスらしきものを摘むと、連動して腰がびくびく跳ねる。
思ったより抵抗がないのを不思議に思いつつも、手探りの愛撫を続けていると、頭に血がのぼっていく。
「うっ、く」
いくら無防備とはいえ、レイプはしたくない。
そのギリギリの理性が俺を食い止め、服の上から股間を擦り付ける形になった。
「あっ、常…っ、常…っ!」
名前を何度も呼ばれ、先走りの液体があふれ出す。
羞恥で額に汗を滲ませていると、背中に腕を回され思わず驚いた。
「何だよ、先輩じゃねえぞ、俺は…っ」
「わかっ、てる…っ」
「はあっ!?何だって…っ」
「…好き…なのっ、常…っ!」
理解できない言葉に世界と思考が一瞬止まったように思えた。
綾香の頬に手を当てると、一筋の涙がこぼれた。
「ずっと、好き…だったの…」
「は…?」
好きって、俺のことをか。
「…常、全然…、やきもち妬いてくれないから…」
「…じゃあ先輩のこと、嘘だったってのかよ…?」
頬を染めながら頷く目の前の女に、魔性を感じる。
これがあの泣き虫の綾香だろうか。
「常の方が、何百倍もかっこいいもん」
「ばっ…!何言ってんだよ」
顔から火が出そうになり、思わず起き上がる。
「私で興奮してくれて、嬉しかった…」
顔を覆いながら、俺は夢でも見ているのか、だとしたら虚しいもんだなおい、と自問自答する。
しかもちょっとなんていうんだ、こういうの。メンヘラ?っぽいっていうのか…。
けれども指の隙間から表情を覗いてみれば、子供の頃から変わらない無防備な笑顔があり。
そんなことどっちでもいいか、なんて心境になっていった。
「まあ、お前みたいなめんどくさいと一緒にいれるのは、俺だけかもしれねえな…」
「…常っ!」
柔らかいものに抱きつかれ、照れながらも両手で受け止める。
「今から赤ちゃん作ろっ」
「いくらなんでも気が早すぎるだろ!」
これからはテレビゲームよりずっと難しくて、面白い毎日が待っていそうだ。
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