大好きな彼と始めた憧れの同棲生活。でも、現実は理想とあまりに違っていて…

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大好きな彼と始めた憧れの同棲生活。でも、現実は理想とあまりに違っていて… (ページ 1)

「啓介、今日も帰り遅いのかなあ…」

彼氏の啓介と同棲を始めて一ヶ月。

ウキウキしながら始めた同棲だったけれど、現実は思っていたのと少し違った。

啓介は毎日終電ギリギリで、夕食を一緒に取ることもできない。

休日は昼までダラダラ寝ていて、どこかに出かける気力はないみたい。

デートらしいデートもしてないし、エッチもこの一ヶ月一切なし。

ずっと遠距離だったから、同棲したら毎日イチャイチャできると思って期待してたのに…。

「浮気するぞ、ばかやろう」

ぼそっと呟いた時、勢いよく扉が開く音がした。

「由希!ただいま!」

啓介は汗だくで、転がり込むように部屋に入ってきた。

そして私を抱き締めてキスすると、テーブルの上にケーキを置いた。

「誕生日おめでとう!由希!」

「…覚えててくれたんだ」

今日が何の日かなんて、忘れていると思ってた。

正直、ひとりぼっちで過ごすことも覚悟していた。

でも、こうして私のためにケーキを買って、急いで帰ってくれたんだと思うと、汗だくの彼が愛おしくて仕方ない。

「取りあえずお風呂にしたら?その後ゆっくり食べよ」

「そうだな。うわ~、汗やばい」

啓介は、パタパタと手で扇ぎながらバスルームに向かった。

その後ろ姿を見ているうちに、また愛おしい気持ちが込み上げて、私は彼の背中に抱きついた。

「ん…どうしたの?由希」

「私も、入っていい?」

上目遣いで見上げると、彼は嬉しそうに頷いた。

*****

温かいお湯が、彼の体を優しく濡らしていく。

彼の裸を見るのは、本当に久しぶりのことだった。

たったこれだけのことに、ドキドキと胸が高鳴って仕方ない。

「啓介…」

緊張しながら、バスルームに入る。

私が彼の裸を見るのが久しぶりってことは、つまり彼も私の裸を見るのが久しぶりってこと。

最近ちょっと肥っちゃったけど、幻滅しないかな?

些細なことが気になって仕方がない。

そんな私に、彼は優しく言葉を掛けてくれた。

「綺麗だよ、由希」

シャワーで私の髪や体を濡らしながら、彼はあちこちにキスを落としていった。

体の芯から、温かくなっていく。

強張っていた体から、ゆっくりと力が抜けていった。

彼が、乳首にキスをしながら、私のあそこにそっと触れる。

「あっ…ああっ…」

くちゅ、と音を立てて、彼の指が私の中に入ってくる。

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