お世話になっている上司に、お礼のご奉仕…のつもりだったのに、いつの間にか私が夢中になっちゃいました♡

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お世話になっている上司に、お礼のご奉仕…のつもりだったのに、いつの間にか私が夢中になっちゃいました♡ (ページ 1)

「それじゃあ、また週明けに!」

「お疲れ様〜またね!」

「二次会行く人はこっち来てね〜!」

大きなプロジェクトがひと段落し、打ち上げの飲み会が行われた帰り道。

会場となった居酒屋の前で、同僚の声が行き交う。

ガヤガヤと賑やかな雰囲気の中で、私は目的の人物の姿を見つけるなり、その人にそっと駆け寄った。

「海斗さん!」

「ああ、朱里。お疲れ」

「お疲れ様です!」

彼は私の直属の上司である、海斗さん。

会社内でも一目置かれる優秀な存在で、性格も優しく穏やかで女性社員からの人気も高い自慢の上司だ。

「大丈夫か?さっき結構飲まされてただろ?」

「だ、大丈夫です!見た目程、酔ってませんから」

「そうか?」

私の体調を気遣うように腰を屈めて覗き込まれ、ドキッと胸が鳴る。

入社してから、私が仕事でミスをしたり、落ち込んだりする度に優しくフォローしてくれた海斗さん。

今日こそは、日頃の感謝の気持ちを伝えたい。

仕事面では私はどう頑張ったって海斗さんの足元にも及ばない。

そんな私が考えた精一杯のお礼。

こんな事くらいで、ドキドキしてちゃ駄目だ。

そう気持ちを立て直して、意を決意して口を開く。

そして…

「海斗さん、この後うちに寄って行きませんか?」

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